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人斬り


 
 土佐の下級郷士の岡田以蔵(勝新太郎)は、土佐勤王党のリーダー武市半平太(仲代達矢)に、その腕を見込まれ京都で暗殺者として使われ人斬り以蔵の異名を得る。しかし、思想も思惑もない以蔵の行動や言動に半平太はやがて見限り、以蔵は無宿人として捕らえられる。

 幕末に人斬りの異名をもった岡田以蔵の人斬り人生記です。うーむ、超貧乏の下級郷士のはずなのに、その恰幅の良さは..勝新さん、そのぷっくら体型は、時代劇には合いませんよ。と思いながらも見進めると、勝新さんのギラギラした眼差しで、思想などもたず野良犬のように生き、人を斬って酒を喰らい女を抱く、だけど変なプライドはある、そんな荒んだ以蔵が目の前にいました。恰幅の良さ何ぞどこへいったことやら、その以蔵オーラーで消し去ってくれてました。そして、もう一人の人斬りは、な、なんと三島由紀夫さんではないですか。実際に割腹自殺をした三島さんが、田中新兵衛として最後に無実の罪をなすりつけられるが何も釈明せず同じく割腹するのは、なんとも言葉には言い表せない映像でした。その鍛えられた肉体で潔よく力強く刃を突き立てる姿は壮絶そのもの。他にもこの映画には、坊ちゃん刈りのような坂本龍馬の石原裕次郎さんが出ています。今までで一番、坂本龍馬らしくないかな(苦笑)。もう一人、以蔵の雇い主の武市半平太役の仲代達矢さんは、この映画の中では、珍しくドンピシャの配役で思想と思惑に固められたガチガチ男を演じています。おっと忘れていけないのは、以蔵の馴染みの女おみのの倍賞千恵子さん。最初は気がつきませんでしたが、その独特の声と色気で、もしやと思いクレジットを見ると、ありましたよ。そして、この映画に欠かせないのは暗殺ですが、侍としての気概が微塵もない以蔵ですから、剣術というよりは、「殺」のみの凄さです。その「殺」が、やがて無宿人というレッテルをはられ「無」へと変わっていく姿は悲しさというよりは、もののけから解き放たれた一人の男として映りました。

1969年作品。140分。
・出演:勝新太郎、石原裕次郎、仲代達矢、三島由紀夫、倍賞美津子
・監督:五社英雄
・音楽:佐藤勝 【OP曲】


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