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電送人間



 遊園地のスリラーショー内で銃剣による刺殺事件が発生する。事件に興味を持った学芸部記者の桐丘(鶴田浩二)は、現場に落ちていた物質から、電送装置の存在に辿りつき、戦時中のある事件がきっかけであることを突き止めるが、連続して刺殺事件は繰り返される。

 東宝変身人間シリーズの一作で、まだ戦争を引きずった時代背景なのですが、透明な光り輝く円柱形の電送装置や体が徐々に上からうっすらと消えていく電送シーンなどは、もちろんCGが無い時代なのに今でも見劣りしない描写や造形で、当時見た人は驚愕させられた映画だったと思います。そして映画シーンに出てくる町や車は、まさにリアルALWAYS三丁目の夕日の世界で東京の街がスカスカ。さらに夜の世界の、キャバレー大本営に至っては、戦後が近い時代なのに、戦争とエロスを兼ね備えた雰囲気で、これありなのと驚き。また、出演の役者さんの鶴田浩二さんや平田明彦さんは本当の二枚目ですし、白川由美さんの美貌は、今の時代とは別世界を感じさせられます。 まあ一番ビックリしたのは、犯人の逃げ足が、とにかく速く、誰も追いつけない。これだったら電送装置なんて不要なんじゃないと突っ込みを入れたくなりました。

1960年作品。85分。
・出演:鶴田浩二、白川由美、中丸忠雄、土屋嘉男、平田明彦、川津清三郎、大友伸、田島義文、堺左千夫
・監督:福田純
・音楽:池野成

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