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六月燈の三姉妹



 スーツ姿の男が鹿児島空港に降り立ち、汗だくになりながら向かうのは、少しさびれた商店街の一角にある和菓子「とら屋」。彼は離婚調停中の妻(吹石一恵)と、もう一度話をするためにやってきたが、彼女の離婚の意思は固かった。さらに「とら屋」は存続が危ぶまれ、もうすぐやってくる六月灯に向けた新製品で盛り返そうと奮闘中であった。その流れの中に自然と夫も取り込まれてゆく。

 「六月燈」。鹿児島の神社で行われる和紙で作った灯篭が飾られる夏のお祭り、だそうです。灯篭の灯りに照らされた神社、街並み、人々が、荘厳でありながら華やかな感じですね。
この六月燈で、少しでも賑わいを取り戻そうとする、少し寂れた真砂商店街が舞台のものがたりです(どうやら実在するみたいですこの商店街)。
この商店街の一角にある和菓子屋「とら屋」。老舗店ですが、この店も存続の危機にある経営状態で、六月燈にあわせ新製品を出してなんとか立ち直したいと奮闘している家族たち。

 この「とら屋」、別名があって、その名は「バツ屋」。仲がよさそうな夫婦の経営のように見えますが、実はこの二人、元夫婦。元夫「眞平」の浮気がばれて離婚となったのですが、元妻「恵子」は、その前にも一度結婚しているのでバツ2。前の夫との間に二人の娘がいて、長女「静江」は、だめんず男と離婚してバツ1の出戻り。二女「奈美江」は東京の税理士と結婚しましたが、姑問題でただいま離婚調停中。さらに前夫に引き取られていたので鹿児島弁が分からず、長女とも他人行儀。「眞平」との間にできた三女「栄」は結婚直前に婚約破棄して、ただいま妻子ある上司と不倫中。と、なかなか訳あり家族です。ここに、二女「奈美江」の夫「平川」が、どうしても、もう一度話をしてよりを戻したいと訪ねてきますが、慣れっこの「バツ屋」家族ですから、仲を取り持つわけでもなく、あたりまえのようにバツ1の道を選択です。それでも、なんとか、よりを戻したい「平川」ですが、頑なに拒否をする「奈美江」。でも翌日の帰りの時間まで、その話は保留にするからと言って店を手伝わせる。なかなか気の強い女性です。さらに「ムリ」と言ったのは先にそっちだから「ムリ」とか、恋愛の果てにあるのは別れとか、挙句の果てには、仕事先の男性から言い寄られてキスをしたと、告げたり、散々、夫をいじめます。いやいや、なかなか可哀そうです「平川」さん。それでも、めげずに「とら屋」を手助けしちゃう。そんな姿を見て久々に笑みが出る「奈美江」。といった二人の微妙な関係の修復?決別?が描かれます。こんなシリアスな関係も、周りの登場人物たちの雰囲気で、ちょっとコメディチックで楽しく見れます。

 一方、「とら屋」再生の最終兵器は、鹿児島特産の「軽羹(かるかん)」にチョコや抹茶をコーディングしてアイスキャンディのようにした「かるキャン」(あまり美味しそうにはみえませんが・・)。映画の中では、さつまいもの新品種「こなみずき」なるものを原料にしているらしいです(味がイメージできません)。この最終兵器を、六月燈で発売!さあ、売れ行きは・・。

 このホームドラマを演じるのは、気の強い二女「奈美江」に、吹石一恵さん。夫へのチクリチクリやいじめの演技が上手く、見ている男性にとっても、なかなかズキズキ突き刺さり辛いです。バツ1だけどしっかりものの長女「静江」に、吉田羊さん。意味がわからないけど流暢に話す鹿児島弁で、自分のことよりも家族のことを考えている長女そのもの。ずけずけと物を言う三女「栄」に、徳永えりさん。あっけらかんとしているようで、悩みを多く抱えて苛立つ姿の危なっかしさがよく伝わってきます。この三姉妹は、幼いころに離れ離れになったり、父が違ったりと、少し複雑な関係で仲が良さそうですが、どこかに一枚壁がある感じです。それでも、この美人三人姉妹が浴衣で歌って踊るキャンディーズの「暑中お見舞い申し上げます」は、息がぴったりで、セクシーで可愛い。必見です。

 そして「奈美江」と「平川」のその後は?。「とら屋」の存亡は?。さらにもう1カップルの行方は?。などなどが、エンディングロールの中で描かれています。ほっこり。



【公式サイト】

2013年公開。104分。
・監督:佐々部清
・出演:吹石一恵、吉田羊、徳永えり、津田寛治、市毛良枝、西田聖志郎
・音楽:寺嶋民哉




あけましておめでとうございます。 そして、ブログへの訪問ありがとうございます。今年も拙いレビューですが、よろしくお願いいたします。
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