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7月7日、晴れ



 車メーカのサラリーマン健太は、仲間達と来ているキャンプで釣りをしていると、突然、声を掛けられる。声のほうを振り向くと、そこには、この場所にはそぐわない、きらきら輝くミニドレスをまとった背の高い少女が立っていた。彼女は健太のほうに近寄ってきて、「知らない?」と尋ねる。「どこかで会った?」と返す言葉に少し驚きを見せたが、すぐさま健太の手をとりマジックで数字を書き始め、「東京で会おう。それ電話番号だから」といって立ち去っていった。怪訝な顔をする健太であったが、山から都会への帰り道、ふとビルを見上げると、そこには山で出会った少女の巨大広告が目に入ってきた。彼女は売れっ子アーティストHINATAであった。

 有名人と一般人との恋愛もの。なかなかその境遇と環境の違いから成就は難しい恋愛。
映画の中でも、デートは運転手付きの高級車での移動で、貸切の映画館に、貸切の高級レストラン。周りは給仕ばかりで、その一手や行動が注目されているようで、ぎこちなく動作してしまう一般人健太。だから最後はからかわれバカにされているような気分になりイライラ爆発。でもなんとなくお互い気になっているので、次のデートは健太のリード。それは、ごく普通の街中でのデート。人は人ごみで隠すのですよね・・そうなるのよね、ばれるよね。結局、街の中は大騒ぎでパニック状態。それならばと、人の少ない山の中でのキャンプへ。ここからは仲間達と一緒にワイワイ、テントを作ったり、釣りをしたり、飯を作ったりで、見ている方も楽しくなる騒ぎ方。まるで「私をスキーに連れって」のゲレンデやたまり場の雰囲気そっくり。そういえば、健太がHINATAに書いてもらった電話番号にTELするときも、仲間で賭けをしてその様子をうかがっていたましたね。
そして映画のポイントは、HIANTAの誕生日7月7日に天の川が見たいという彼女の幼い頃からの夢。この夢を実現させるために、来年の誕生日に一緒に天の川を見る約束をする2人。でもこれから期待されているHINATAですから、大人の事情が否応なくやってきた、二人の障壁が見る見るうちに高くなっていきます。1990年代ですから、まだ携帯電話が出回り始めたときで、二人の連絡はもっぱら家電と公衆電話。それぞれの思いが直ぐに伝わらなくてもどかしいこと、もどかしいこと。まあ、昔はこんな感じだよな。多くの恋(声)がすれ違って消えていったでしょうね。

 HINATAを演じるのは、観月ありささん、当時20歳でアーティストというより、アイドルぽい感じで幼さを感じます。この後の「ナースのお仕事」のような溌剌としているほうが似合っているかな。サラリーマン健太は、萩原正人さん。萩原さんはというと、この前後作品の「マークスの山」、「CURE」、「カオス」で演じる影があり、どこかしらに狂気を隠している役のイメージが強いので、ちょっと無理をしているような、はっちゃけた演技より、やはり悩む悩む暗い感じの演技がいいです。眉がヘの字になる感じの。そして2人を取り巻く仲間には、兄貴うじきつよしさん、元気のかたまり田中律子さんが、もっと元気な榊原利彦さんなどで、ほどよく出しゃばらず2人を暖かく見守り応援する感じが頼もしい。
 そして2人の出会いからの幸せな気持ちとその後のすれ違ってゆく姿を、DREAM COM TRUEのBGMが楽しく、そして切なく流れてゆきます。あまりにも多い楽曲にBGMというよりは、ついつい聞き入ってしまうのでPVな感じですけどね。
 ラスト近くは、すれ違いが徹底的になり、ほぼ別れベクトルになったところからの、ポイントの天の川絡みの展開。あえて書きませんが、ベタですけど、こうゆう多くの人が協力して何かが出来ちゃう展開は好きなんですよね。本広克行監督らしいというか、盛り上げ方は上手というか。
ちなみにこの作品は「踊る大走査線」が作られる前の本広克行監督のデビュー作です。

1995年作品。109分。
・出演:観月ありさ、萩原正人、うじきつよし、田中律子、榊原利彦、升毅、伊武雅刀、西村雅彦
・監督:本広克行
・音楽:中村正人
・主題歌:「7月7日、晴れ」





<本広克行監督作品>
 本広克行監督作品は、カット割りが早くテンポがよく、登場人物一人一人に存在感があり、彼らが織り成す会話の小気味良いテンポ。そして、ラストへと向かう盛り上がりのもってきかたが楽しい作品が多いです。
「踊る大走査線」シリーズ(1998~2012)、「サトラレ TRIBUTE to a GENIUS」(2000)、「スペース・トラベラーズ」(2000)、「UDON」(2006)、「サマータイムマシーン・ブルース」(2005)、「曲がれ!スプーン」(2009)、「幕が上がる」(2015)などなど。

 
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