貞子3D2



 幼稚園に通う凪(なぎさ)は、黒い髪が印象的な子供で、いつもクレヨンで黒く塗り潰した上を削るように不気味な絵を描いていた。その凪の周りでは不可解な出来事が多発して、それは凪が描いた絵と酷似しており、それらのすべてのきっかけは呪い動画であった。

 貞子3Dシリーズの2作目で、前作でその特殊能力を貞子に見い出され体を狙われた鮎川茜(石原さとみ)とその恋人安藤孝則(瀬戸康史)の子供が、普通の子供とはどこが違う凪。そして忙しい兄の替わりに凪の面倒をみるのが、妹の楓子(瀧本美織)。楓子が姪の凪の周りで起きる不可解な出来事と凪の関係に怯え悩み、再び呪いの動画が、どこからともなく復活して見知らぬ人々を不幸に落としいれるものがたりです。
 正直シナリオと演出が酷い。一瞬目をそらした隙に、そこに見知らぬものがドーンと現れる手法が多用されていて、ただのお化け屋敷映画に陥っています。薄気味悪い凪という新しい存在がどのように貞子と関係して、この世界にどのように影響するのか、そして楓子や安藤が一作目にように立ち向かえるのか、というメイン路線はあるのでしょうが、どうもストーリー性が乏しい。一応、すっかり人が変わったかのような安藤の怪しい行動や、前作で呪いの動画の発散元で死んだはずの柏田清司(山本裕典)など、謎として描かれていますが・・。この他にも、楓子が通う大学の心理学教授や、前作で呪いの動画を追って、今は体が不自由になってしまった小磯刑事(玉屋涼成)に変わり、新たに呪いの動画を捜査する存在感の薄い刑事などの新しいキャラクターも登場しますが、伏線としては弱い。さらにお化け屋敷映画だったのに途中から無理やり家族愛に方向転換させてしまう陳腐な展開。原作無きジャパニーズホラーはこんなものですかね。
そしてやっぱり、あの「リング」の貞子がバケモノになり、オマージュもリスペクトもない存在になったことが残念でありません。そろそろ解放してあげてもいいのに~。まだ続くのかな~。



【公式サイト】

2013年作品。96分。
・出演:瀧本美織、瀬戸康史、平澤宏々路、大沢逸美、山本裕典、石原さとみ、田山涼成
・監督:英勉
・音楽:川井憲次
・主題歌:「SCREAM」東方神起





<貞子>
1998年「リング」で衝撃的にデビュー?した貞子。あの映画以来、白いワンピースに長い前髪を垂らした女性のイメージが、怨念の塊のようにインプットされました。最近の貞子の扱いは嘆かわしいですが・・。
登場作品は「リング」('98)、「らせん」('98:佐伯日菜子)、「リング2」('99)、「リング0 バースデイ」('00:仲間由起恵)、「貞子3D」('12:橋本愛)の他に、テレビドラマ、アメリカ映画、韓国映画など数多くの作品があります。

    

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