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遊びの時間は終わらない



 無銭飲食犯を連行する真面目な警察官平田。しかし自宅に戻ると、犯罪史や事件実録ものビデオや新聞記事のスクラップが溢れ、指先に指紋を隠す指サック、懐に大きなものを隠せるゆったりとしたロングコートを身にまとい、スーツケースの中から自動小銃アーマライトM-16を取り出し銃口をこちらに向ける。そして、相棒を車で待たせて閉店間近の信用組合に変装して入り、窓口で預金通帳を使って現金の要求。さらに偶然その現場に立ち寄った刑事に気付き、銃口を向けて「バーン」・・・と口で言う。おっ、警察官による犯罪バイオレンスの始まり?ん?シーンは地方警察の署長室に変わり、強盗の連絡が入るも、ゆるく談笑する警察幹部たち。どうやら、これは地域一体で取り組んだ強盗訓練らしい。らしいとは、犯人役の警察官平田は、あっさり捕まらず、職員や客を人質に取り何故か立て篭もってしまう。しかし、人質は後ろ手に縛られるのではなく、首から「人質」札をかけられるだけ、撃たれた刑事は「死体」の札。警察官平田は上司から「筋書きがなく、臨機応変に対処しろ」と命じられ、超真面目で融通が利かないで命令に忠実に任務を全うする性格のため、すっかり犯人になりきってしまうが、訓練という位置づけもしっかり守るという真面目男ならではの展開となっています。この警察官平田に本木雅弘さん。その端整な顔つきが、ワイルドと超がつくほど真面目を兼ね備えた男にうまくマッチしていていいです。人質に取られた客(実は警官)から諭されても、「ボク犯人ですから」と飄々と流したり、口うるさい女性職員を待たせて腕立て伏せをしてから、「アレはこれ位体力使うでしょう」と、その後「人質」札を「レイプ」の札に掛けかえたりと、どこまで訓練前提の本気感がいいです。ですが、周りがどうもバタバタしていて安っぽくなっていたかも。権力を笠に作戦を立案するがことごとく失敗する警察官幹部(石橋蓮司さん、原田大二郎さん)や、早く終わらないかと思いながらも付き合う人質たち、トイレを我慢し続ける「死体」刑事、そしてこの事件?の警察と犯人の行動を客観的に判断して何度も「意義あり」とやり直しを迫るローカルテレビ局キャスター(萩原流行さん)、安全だと分かっているから犯人を応援する観衆や、ノリノリの平田の両親など、設定はなかなかいいので、もっとシリアルとコメディがうまく融合できていれば面白い作品になっていたかも・・。でも、この進退窮まる緊張感に耐え切れず実弾を撃ってしまう狙撃者のシーンからの、遊びからの本気雰囲気の流れは好きですけどね。

【予告編】

1991年作品。111分。
・出演:本木雅弘、石橋蓮司、西川忠志、伊藤真美、萩原流行、斎藤晴彦、原田大二郎、今井雅之
・監督:萩庭貞明
・音楽:高木完
・原作:「遊びの時間は終わらない」都井邦彦


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