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激突(Duel)



 セールスマンのデイヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)は、商談で車で遠出をしている最中に、前を走るトレーラーを追い抜く。しかしトレーラはその後、しつこくデイヴィットの車を追いかけ命を狙う

 郊外のアメリカらしい住宅のガレージが開き車視点で映像が動き出す。ラジオのニュースをバックにビルが建つ街中を通り抜けて、ハイウェイを抜け、やがてラジオの音声がローカルなDJに変わるころ、民家も店もない荒原へと風景は変わってゆく。そして、ようやく一人のセースルマン風の男が、赤いセダンを時間を気にしながら運転する姿に切り替わる。ここまで何気ないシーンなのに、颯爽と走る車視点のため自分も田舎にやって来たんだなという錯覚に陥るほど自然な映像になっています。そして、前方にゆっくり走るトレーラー。そのトレーラーを追い抜いたために、ここから追われる恐怖が始まります。茶色く汚れ錆びついているけれども、その色合いがトレーラーが持つ重量感をさらに高め、自家用車に比べ物にならない馬力で、体に振動が伝わる低音の轟音を響かせ迫り来る恐怖は計り知れません。その速さをトラックのタイヤ視点、フロントからの視点、運転席とその排気煙の映像、猛スピードで流れる風景、そして乗用車のバックミラーと様々なカメラワークで追われる恐怖を伝えます。トレーラー運転手の映像は、ほんの僅かにジーンズにブーツの足元そして手しか見せず、人が運転しているというより、トレーラーが一匹の獰猛な動物として映し出され、そのフォーンがまるで咆哮のようにも聞こえます。また、ただ猛スピードで追いかけて来るだけではなく、踏み切りで走る貨物に押し当てようとしたり、やり過ごしたと思ったら、トンネルの暗闇の向こう側出口にスーッと現れ停止、そしてライトが点灯して徐々に速度を上げ向かってくる姿は、まるで知性を持った野獣のようでもあります。この単調になりやすい自家用車とトレーラーの追走劇にアクセントを入れて、飽きを感じさせないジェットコースタームビーになっているところは、さすがメジャーになる前でもスティーブン・スピルバーク作品だと感心しました。

1971年アメリカ作品。90分。
・出演:デニス・ウィーバー
・監督:スティーブン・スピルバーグ
・音楽:ビリー・ゴールデンバーグ
・原作:「激突」 リチャード・マシスン

【予告編】




<リチャード・マシスン>
アメリカのSFやホラー作家で映画化作品は、疫病で人類が滅びて一人残された男が吸血鬼と戦う「地球最後の男」(‘54)、「地球最後の男オメガマン」(‘71:主演チャールトン・ヘストン)、「アイ・アム・レジェンド」(‘07:主演ウィル・スミス)、体が縮んでゆく男の恐怖を描いた「縮みゆく人間」(‘57)、格闘ロボットと親子の愛情・友情を描いた「リアル・スティール」(’11)、悪霊が住む家と調査隊の闘いを描いた「ヘルハウス」(‘71)などがあります。原作もまるで映画のような流れに細かい描写でとても面白いです。
   

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コメント

おはようございますv-22

スポーツカーやトラックではなく、トレーラーという設定が凄いですね。
トレーラーなんかに追いかけられたら、恐怖心でどうなってしまうのか考えただけで凍りついてしまいそうですv-356

スピード感のあるご解説をありがとうございます。

Re: タイトルなし

実際の映画のスピード感は、うまく表現できていないですよ(笑)
年々激しくなるカーアクションですが、追われるだけという単純な作品だからインパクトがありますね。

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