Another アナザー



 父の海外赴任で祖母の家に居候する榊原恒一(山崎賢人)は、胸の病気で転校前に入院するが、その病院で眼帯をした少女鳴(橋本愛)と出会いその後発作を起こす。一ヵ月後新しい中学に転入した恒一はクラスの最後列に、病院であった少女を見つけるが、クラスメイトや教師は彼女は存在しないかのように振舞う。実は、このクラスには昔からある暗黙の了解があり、それを破るとクラスメイトやその家族に不幸が訪れるものであった。

 中学校で存在しているのに、あたかもいないように振舞うクラスメイトと教師。その存在しない少女は、片目を眼帯で覆い、眼帯の下には秘密の目、そして人形の館に住む。これだけで不可思議ワールドに足を踏み入れ、その空気に触れざるを得ないことになります。橋本愛さん演じる謎の少女鳴(めい)は「アバダー」や「貞子3D」のイメージがあったので、てっきり彼女が何かしら悪意を持った存在と思い込んでいましたが、それはただの思い込みで、真実が隠された暗黙の了解というベールが彼女と少年との意思で少しずつ剥がされてゆく展開は、早く先を知りたい、真実を知りたいという欲望をかきたてるものとなります。この辺はやはり館シリーズなどのミステリー作家綾辻行人さんの秀逸な原作の賜物なのかもしれません。映画の登場人物は謎のオーラいっぱいの鳴(めい)=橋本愛さんを始め、ものがたりのストリーテーラ役でもある素朴感のある榊原=山崎賢人さん(最初は神木隆之介さんと勘違いしてました)、卒業生で榊原の叔母で副担任でもある玲子=加藤あいさん(海猿以外で見るの久々)、何かしらの過去を持つ怪しい図書館司書=袴田吉彦さん(素も怪しそう)らが、暗黙の了解に、どのように関わり知りえているのかという疑心暗儀な詮索もミステリー色をそそります。途中から、少々バトルロワイヤル的になってしまい、鳴には見えてしまうソレが人々を陥れる怪物のような存在になってしまったのは、ご愛嬌ということで。決して怖さを求めるホラーではなく、学校青春(?)ミステリーというジャンルとしては見れたかな。でもエピローグはベタ過ぎて予想とぴったり(いまだにこのオチを使うか・・)。あと、なんで毎年不幸が訪れるとわかっているこのクラスを潰さないのかは素朴な疑問として残しておきましょう。

2012年作品。109分。
・出演:橋本愛、山崎賢人、加藤あい、袴田吉彦
・監督:吉澤健
・音楽:安川午朗
・主題歌:「楽園」加藤ミリヤ
・原作:「Another」 綾辻行人

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