東京湾炎上



 東京湾に帰港するタンカー「アラビアンライト」は、テロリストたちによりシージャックされる。テロリストは、日本の石油備蓄基地の破壊を求め応じない場合には東京湾でタンカーを爆破すると宣言する。

 東京湾が炎上したらというシミュレーションとそれを東宝特撮ならここまでやっちゃうよ的な映画で、ストーリーや展開は二の次なのかな(せっかくSF冒険作家田中光二氏の原作があるのに)。ですから、タンカーシージャックと東京湾炎上という面白い題材ではあるのですが、テロリストの要求が東京湾でタンカーを爆破されたくなければ、石油備蓄基地を爆破してテレビで流せという妙な内容で、さらに日本政府の対策が、本物を爆破しないで特撮映像を流してしまえという、特撮の中に特撮が現れるという不思議な内容です。でも、アメリカ映画でも火星着陸を特撮で世間に流す「カプリコン・1」なる映画もありましたから、アイデアとしてはありなのでしょう(おっ、東京湾炎上の方が先だ)。ということで、石油備蓄基地大爆破!もちろん、東京湾も大爆破!と東宝特撮陣のミニチュア爆破技術を、これでもかというぐらい披露してくれます。確かに連続爆破の紅蓮の炎の嵐や、東京湾の海面を走る炎など見るべきものはあります。さてドラマとしては、テロリスト対日本政府と乗務員の関係を刻々と迫る爆破タイムリミットの中で見せたいのでしょうが、どうも流れが悪く緊迫感がない。テロリストも日本映画だから仕方ないのかもしれませんが、日本人に合わせ片言の日本語で話しかけて、主義や圧力の重みが感じられない。その中に違和感のある小柄で流暢な日本語を喋るテロリストがいるじゃないですか。顔を黒く塗ってますが・・水谷豊さん、なぜにここに。あとは、主人公の石油技師役に藤岡弘さん。やっぱりいつ見ても仮面ライダーこと本郷直樹のように正義感バリバリのタフな男で、テロリストとガチの闘いや爆破物捜索には特殊部隊を差し置いて任務を遂行してしまいます。水谷豊さんとの格闘シーンもあります(体格差があるので予想通りの結果ですが)。でも、女性との過去ラブシーンはこの特撮メイン映画には無用でしたね。

1975年作品。100分。
・出演:藤岡弘、丹波哲也、金沢碧、北村聡一郎、潮哲也、金井大、下川辰平、宍戸錠、水谷豊
・監督:石田勝心
・特技監督:中野昭慶
・音楽:鏑木創
・原作:「爆発の臨海」 田中光二

<中野明慶特技監督>
「ゴジラ」シリーズをはじめ、「日本沈没」、「ノストラダムスの大予言」などの70年代話題となった特撮大作や、戦争もの「連合艦隊」、「大日本帝国」など東宝映画の名立たる迫力のある作品を手掛けています。CGがない時代だからこそ、あのスケールの特撮はスゴイの一言につきます。

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