きまぐれロボット



 作家のエヌ氏は生活の全てを母頼みにしていたが、その母が急死してしまい途方にくれてしまう。そんなある日、チラシで見かけたジローというロボットを購入する。最初のうちは、黙々と忠実に従うロボットを気に入っていたが、やがてロボットの動作が怪しくなり、人間のようにきまぐれに行動するようになる。

 「ショートショートの神様」星新一氏原作作品で、モノクロ映像で描かれるその淡々とした雰囲気がまさに星ワールド。登場する古めかしい昭和感いっぱいのチープなロボットも、星作品の本の表紙でどこか見たことがあるよう感じで、言葉は理解できるが話すことはできず、口からダダダダダッとドット文字を印字して返事をするつくり。でもガチャンガチャンと変身して空を飛ぶことができるというローテクなんだかハイテクなんだかわからない不可思議仕様。まどろっこしい。登場人物も(たった四人ですが)、日常とはどこか違う無機質感と違和感。日常生活が一人では満足に出来ない作家エヌ氏(浅野忠信)は、自分では何一つ出来ないのに注文と文句が多く、アイデア出しのきっかけも妙にヘン。そして、エヌ氏の生活全てを支える母(夏木マリ)はというと、登場シーンからヘンで、微笑したまま身動きせず一言も発しないでフリーズしているロボット状態(理由がありますが)。ロボット開発の所長(逢坂じゅん)も、きまぐれに動くロボットへのクレームに意味深に答えるのみで、どこか怪しい。そしてロボットの修理にやってくる助手(香里奈)は、とにかくぶっきらぼう、でも時おり見せるその笑顔の真意は・・。映画としては、このストーリーと登場人物ですから、盛り上がりとかは求めてはいけません。星ワールドのあっさりとしたオチを待ちましょう。あっ! やっぱり驚きより、あっさりでした。

2007年作品。
・出演:浅野忠信、香里奈、逢坂じゅん、夏木マリ
・監督:辻川幸一朗
・音楽:小山田圭吾
・原作:「きまぐれロボット」 星新一

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