その男、凶暴につき



 夜の公園。ホームレスの男を面白半分に襲う少年たち。彼らは男が路上で動かなくなるまで小突き、やがてゲームオーバーになって熱が冷めたかのように何事もなく家に帰る。そして、その少年の家に上がりこみ、部屋に入るなり少年を殴りつけるヤクザ風な男。翌日、傾斜のついた橋のたもとから、少しずつ見えてくる蟹股で歩いてくる男。男はそのまま橋を渡り警察署に入っていく。彼がタイトルの「凶暴な男」の我妻刑事で、容疑者への暴行は当たり前、ガサ入れでは裸足で逃げる容疑者をニヤニヤしながら車で追いかけ轢いてしまうことも躊躇なし。この刑事をビートたけしさんが演じ、この映画以降にも北野監督作品で登場してくる凶暴な狂気な男の誕生がここにあります。そしてこの映画ではもうひとりの「凶暴な男」が登場して、二人の凶暴な男の熾烈な戦いがメインストーリーとなっています。もうひとりの男は、麻薬密売組織の目つきの鋭い冷徹な殺し屋清弘(白竜さん)。他の組織のチンピラを油断させてからメッタ刺しにしたり、屋上でぶら下がる状態まで追い込み支えた指にナイフを走らせる。言うことを聞かない仲間は躊躇なく撃ち殺す。この凶暴な二人が、麻薬密売捜査で出会うべきして出合ってしまうのですから凄いことになってしまうのです。我妻が清弘を捕まえた後の取調べがほぼ拷問。警察署内のロッカールームで非合法に清弘を監禁してなぶる我妻刑事。何気にロッカーを開けるとナイフがあり、それを見つめる清弘。ナイフを奪い我妻刑事に反撃するかと観客に思わせて、カットが我妻刑事の背中に回ると、その後ろ手の中には拳銃。その後は釈放された清弘の我妻への反撃が周りを巻き込みながら続き、我妻も闇の世界から拳銃を入手して立ち向かう。本当にこの二人どこへ行っちゃうのと言うくらいぶっ飛び、この暴力と闇が表舞台となる映像は、第一作監督作品から始まり築き上げられた世界観なのだとあらためて感じます。更にキャストの中には、我妻刑事とコンビを組む新米刑事に芦川誠さん、清弘の仲間に寺島進さんら、北野監督作品に欠かせない俳優さんたちが第一作目から存在感が示しています。そして最後は混沌として世界が終了し新たな世界の始まりの中、我妻刑事が渡ってきた橋を、オーバーラップするかのように歩いてくる男。彼もやはり暴力と闇の世界の住人となるのは間違いないでしょう。

【予告編】

1989年作品。103分。
・出演:ビートたけし、白竜、芦川誠、川上麻衣子、佐野史郎、平泉征、寺島進、遠藤憲一
・監督:北野たけし
・音楽:久米大作

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スペーストラベラーズ



 孤児院で育った保(金城武)、功(池内博之)、誠(安藤政信)の仲良し三人組は、皺だらけの写真に写った名も場所も知らぬ青い空と透き通る海の南の島に行くために銀行に押し入る。そして金庫室までたどり着き現金強奪成功と思えたが、機転を利かせた警備員が内側から金庫室を閉めてしまう。やがて警察隊が銀行を包囲して逃亡できなくなった三人は立て篭もりを決意するが、警察をかく乱するために6人の人質に犯人の役目を命じ、誠が好きなアニメ「スペーストラベラーズ」の9人のキャラクターが、自分達を含む9人に似ていることから、犯人グループ名を「スペーストラベラーズ」として、それぞれにアニメのキャラクターの名前をつける。そして、最初は戸惑いを見せていた人質だが、やがて犯人たちに共感し始め、犯人でいることを楽しみ、9人の仲間として警察隊を翻弄してゆく。

 オープニングがいきなりSFアニメの予告編から始まり、車に乗る銃を持って楽しそうに話をする3人の若者、そしてこれから襲われる銀行内の所々での繰り広げられるプロローグ。踊る大走査線のスタッフと本広監督とあって映画の導入の雰囲気が似ていて、登場する役者さんも結構かぶっています。ちなみに、深津絵里さん(刑事→人質の銀行受付係)、甲本雅裕さん(警察官→人質の銀行員)、筧利夫さん(キャリア警察官→人質の男)、小木茂光さん(管理官→SIT隊長)、高杉亘さん(SAT隊長:同役)などなど、そしてオリジナルキャストも犯人役のリーダー金城武さん、アニメ好きな安藤政信さん、無口な戦争オタク池内博之さん、そして国際テロリスト役の渡辺謙さんなど個性豊かで、更に深津絵里さんのダメ男の婚約者にダウンタウンの浜田雅功さん、銀行支店長の大杉蓮さんに、警備員のガッツ石松さんが加わり、これはどんな、はちゃめちゃ破天荒劇になるかと期待していましたが、うーん微妙。確かにノリは踊る大走査線で、物語の伏線を色々と張り巡らせて全てのエピソードを一つにまとめ上げる展開と小エピソードを挟んで笑いとシリアスを交えた内容にはなっていますが、アニメのスペーストラベラーズにかぶる個性キャラのそれぞれの特技を生かしたエピソードが少なく、9人でワイワイやっている身内コントになってしまっていて勿体無い。犯人+人質VS警察の攻防戦もアクション性や意外性が弱く映画の盛り上がりには欠けているかな。ただ小ネタは面白い。金庫内に閉じ込められた真面目強面支店長(大杉蓮)と頼りない警備員(ガッツ石松)のやり取りは、金庫の扉を挟んでまったく銀行内とは別世界の物語で、こうゆうネタ入れはいいです。そしてラストの展開は、どこかで見たことのある洋画のシーン(古い名作西部劇)。でも踊る系だからオチがあるでしょと思ったら、アレ無いよ、これで終わり?。

【予告編】

2000年作品。125分。
・出演:金城武、安藤政信、池内博之、深津絵里、渡辺謙、甲本雅裕、筧利夫、鈴木砂羽、武野功男
・監督:本広克行
・音楽:松本晃彦
・主題歌:「ナウ・アイム・ヒア」クイーン




<銀行強盗日本映画>
銀行強盗映画はやっぱり迫力と緊張感が出ている作品が多いです。松田優作さん主演の「野獣死すべし」('80)、北野監督作品「HANABI」('97)、萩原健一さん主演の「いつかギラギラする日」('92)。そしてコメディタッチの特殊技能を持つ四人の「陽気なギャングが地球を回す」('06)などがあります。

 

 

札幌みやげ

仕事で札幌に行ってきました。
そろそろ桜の季節ということでしたが・・あれ、ない。

風景写真も撮る暇もなくトンボ帰りだったので、空港で買ったお土産をアップしてみました。
お土産は我が家の子供達が大好きな「ロイズのポテトチップチョコレート」と「牧家のプリン」です。
ポテトチップチョコレートは、[オリジナル]と[フロマージュブラン]の2種セット。「マイルドビター」入りの3種詰め合わせもあったのですが、何しろ大きいので2種セットで我慢しました。

プリンは、風船の中に入っていて、爪楊枝でさすと、プルリンと登場する楽しい奴です。
いつもは白いプリンを買うのですが、クリームカスタードを試食して、その濃厚な味に惹かれ購入。

他にも「もりもとの北の小さなケーキハスカップジュエリー」や3色のサイコロみたいなじゃがいもお菓子「じゃがピリカ」なども買ってきました。

札幌のお土産はハズレがないのがいいですね。

札幌土産

ハスカップジュエリーの箱を開けたら、すぐ愛犬が近づいてきました。いい匂いがしたみたいです。

札幌土産2



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