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恐怖





 集団自殺サイトで集う若者たち。その中に医師みゆき(中村ゆり)の姿もあった。彼らは集団自殺するが気を失ったところで、怪しいバンが彼らを人里離れた病院に連れ込み、人体実験をさせられることになる。その人体実験の医師はみゆきの母であった。一方、みゆきの妹かおり(藤井美菜) は、姉の行方追ううちに失踪の裏に母の影があることに気づく。

 「感染」から始まったJホラーシアターの最終作品(第6作目)。冒頭から描かれる脳への人体実験のモノクロ画像に、集団自殺者と怪しげな人里離れた病院と不気味な医師と看護師たち。いかにも、Jホラーシアターらしい人の心に不安を抱かせるかのような映像の数々。と期待はあったのですが、とにかく意味が分からない。この映画のポイントとなる白い物体って何?被験者や周りのものに与える恐怖って何?所々、飛び飛びの時間軸になって展開がわかりづらい。過去の出来事と現実の出来事の交差は何を意味しているのか。そしてラストのこのあっさりとした展開は、何を見せたかったのか語りたかったのか、最後まで不可解な内容でした(自分の理解力がないだけかな)。キャストは2時間ドラマの女王、片平なぎささん。マッドサイエンス的医師の無表情で冷徹で、自分の追求する出来事しか興味がなく手段を厭わない怖さは存分に出ていました。姉の失踪の謎と自分の過去に翻弄される藤井美菜さん、可愛いです(それだけ?)。そして謎の看護師の中に吉野公佳さんがいるじゃないですか。最近見なくなったと思ったら、病的看護師役とは・・。と全然違うところに目がいってしまうくらい難解作品でした。

2010年作品。94分。
・出演:藤井美菜、中村ゆり、片平なぎさ、日下部そう、斉藤陽一郎、吉野公佳、長宗我部陽子、郭智博、波多野桃、松嶋亮太、高橋長英
・監督:高橋洋
・音楽:長蔦寛幸

<Jホラーシアター>
東宝配給のホラー監督6作品。「感染」('04:落合正幸監督)、「予言」('04:鶴田紀男監督)、「輪廻」('06:清水崇監督)、「叫」('07:黒沢清監督)、「怪談」('07:中田秀夫監督)、「恐怖」('10:高橋洋監督)

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惑星大戦争



 ある日全世界に未確認飛行物体が数多く目撃されるようになり、未完成の宇宙船「轟天」開発者から設計図を奪おうとする人物が現れるが、その人物の正体は地球を侵略しようとする宇宙人であった。その後、未確認飛行物体からの攻撃が始まり、国防軍は「轟天」の完成を目指し、スタッフを招集する。そして、「轟天」は敵秘密基地である金星に向け出撃する。

 1970年代後半、「スターウォーズ」、「未知との遭遇」など、それまでにないクオリティーの高いSF映画が登場した時代に、サブタイトルが「THE WAR IN SPACE」ですから、思い切りそれらの作品を意識して作られたのでしょう。が・・、出来は東宝のお子ちゃま怪獣映画の域を脱しておらず、稚拙なストーリーとお粗末なデザイン・特撮に海外との差を恥ずかしく思えてしまうくらいです(とほほ)。日本の特撮、特にミニチュアにおける「日本沈没」のような自然災害や、「東京湾炎上」のような爆破シーンの技術は優れているのかもしれませんが、いかんせん空想メカのデザインのセンスが無さ過ぎ(ある時機からのデザインセンスはスゴイですが)。侵略宇宙船は、無理やりローマ船をモチーフにしたブサイクさ。一方迎え撃つ地球防衛船は、「海底軍艦」をリスペクトした轟天で、「海底軍艦」に登場した独特のデザインの万能戦艦が宇宙船になり、前部のドリルをはじめ全体的にダサくなっています(なんでこうなっちゃうかな)。宇宙人のボスもダースベーダーに対抗してローマ風?そしてチューバッカーを意識したかのようなボディーガード。ストーリーは、敵宇宙船に対抗できる唯一の宇宙船轟天に、森田健作、沖雅也、宮内洋など、やる気満々若手スタッフを集めて、敵秘密基地に向け出撃しますが、スタッフがいとも簡単に死んでゆき、一瞬悲しむも、すぐに忘れられてゆく。最後は残った男女が見つめあうといった、お命軽視の典型的な作品(ほとんどメイン級を殺してるよ)。そして、お子ちゃま映画には、そぐわない拉致された浅野ゆう子さんのセクシーボンテージはサービスなのか、はたまた作製スタッフの趣味だったのかは?です。

1977年作品。91分。
・出演:森田健作、浅野ゆう子、沖雅也、宮内洋、池部良、新克利、大滝秀治
・監督:福田純
・特技監督:中野明慶
・音楽:津島利章

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恐怖新聞





 ある日突然深夜に恐怖新聞が鬼形経(與真司郎)の所に届くようになる。その新聞は予言のような記事で購読料は寿命1年であった。そして、経の同級生の雨宮しずく(近野成美)の所にメリーさん人形が送られ、あと一週間で呪い殺されると書かれていた。

 あの、つのだじろう氏の独特の怖さがある漫画「恐怖新聞」が原作です。いままでもスピンオフ的「予言」('04)がJホラーシリーズとしてあり、漫画の主人公鬼形礼の晩年が描かれていましたが(原作とは違いますが)、今作品では鬼形礼をおじとする鬼形経が主人公です。話しは身近に起こる予言を記事とした恐怖新聞が経の所に強制的に届けられ、購買料寿命1年という代償はあるものの、購読心を誘う内容で購読するか否か葛藤しながらも、身近に事件が発生してその解決のために読まざるをえない状況に追い込まれていくものです。そして径に恋心があるかなという雨宮しずくにメリーさん人形の呪いが降りかかり、徐々に衰弱してゆく彼女のために経が恐怖新聞と共に(?)立ち向かうのですが、捨てては戻ってくる人形、そして時折現れる女性の霊、とよくある話しで、それほどビジュアル的にも精神的にも恐怖感はなく、恐怖新聞にしても意外とたいした記事を掲載してくれるわけではなくヒントも少ない。だから、呪いを解くとかのストーリー展開にならず、ただ人形を遠くに捨てるだけの稚拙な内容となり、細かい設定が練られていないのか、ところどころ謎のままの箇所が残されたままとなっています。映像も怪談テレビの再現フィルムみたいですしね。なぜ、突然恐怖新聞が届くのか?冒頭の学校内を同級生から逃げ回る経と「お前を絶対赦さない」の言葉の意味は?マスターの行動は?などなど消化不良いっぱいです。あと、恐怖新聞購読後の腕の残寿命の数字は、アニメ版「時をかける少女」のパクリ?

2010年作品。71分。
・出演:與真司郎、近野成美、相馬圭祐、宮川一朗太、杉浦亜衣、岩合智史
・監督:大森研一
・音楽:荒川仁
・主題歌:「ANGEL(ムーヴリノイエ)」 矢住夏菜

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東京湾炎上



 東京湾に帰港するタンカー「アラビアンライト」は、テロリストたちによりシージャックされる。テロリストは、日本の石油備蓄基地の破壊を求め応じない場合には東京湾でタンカーを爆破すると宣言する。

 東京湾が炎上したらというシミュレーションとそれを東宝特撮ならここまでやっちゃうよ的な映画で、ストーリーや展開は二の次なのかな(せっかくSF冒険作家田中光二氏の原作があるのに)。ですから、タンカーシージャックと東京湾炎上という面白い題材ではあるのですが、テロリストの要求が東京湾でタンカーを爆破されたくなければ、石油備蓄基地を爆破してテレビで流せという妙な内容で、さらに日本政府の対策が、本物を爆破しないで特撮映像を流してしまえという、特撮の中に特撮が現れるという不思議な内容です。でも、アメリカ映画でも火星着陸を特撮で世間に流す「カプリコン・1」なる映画もありましたから、アイデアとしてはありなのでしょう(おっ、東京湾炎上の方が先だ)。ということで、石油備蓄基地大爆破!もちろん、東京湾も大爆破!と東宝特撮陣のミニチュア爆破技術を、これでもかというぐらい披露してくれます。確かに連続爆破の紅蓮の炎の嵐や、東京湾の海面を走る炎など見るべきものはあります。さてドラマとしては、テロリスト対日本政府と乗務員の関係を刻々と迫る爆破タイムリミットの中で見せたいのでしょうが、どうも流れが悪く緊迫感がない。テロリストも日本映画だから仕方ないのかもしれませんが、日本人に合わせ片言の日本語で話しかけて、主義や圧力の重みが感じられない。その中に違和感のある小柄で流暢な日本語を喋るテロリストがいるじゃないですか。顔を黒く塗ってますが・・水谷豊さん、なぜにここに。あとは、主人公の石油技師役に藤岡弘さん。やっぱりいつ見ても仮面ライダーこと本郷直樹のように正義感バリバリのタフな男で、テロリストとガチの闘いや爆破物捜索には特殊部隊を差し置いて任務を遂行してしまいます。水谷豊さんとの格闘シーンもあります(体格差があるので予想通りの結果ですが)。でも、女性との過去ラブシーンはこの特撮メイン映画には無用でしたね。

1975年作品。100分。
・出演:藤岡弘、丹波哲也、金沢碧、北村聡一郎、潮哲也、金井大、下川辰平、宍戸錠、水谷豊
・監督:石田勝心
・特技監督:中野昭慶
・音楽:鏑木創
・原作:「爆発の臨海」 田中光二

<中野明慶特技監督>
「ゴジラ」シリーズをはじめ、「日本沈没」、「ノストラダムスの大予言」などの70年代話題となった特撮大作や、戦争もの「連合艦隊」、「大日本帝国」など東宝映画の名立たる迫力のある作品を手掛けています。CGがない時代だからこそ、あのスケールの特撮はスゴイの一言につきます。

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首都消失



 ある日突然、首都圏が謎の雲に覆われ内部との通行・通信が不能になり、外部から家族が住む東京に戻るTVキャスター小出まり子(名取裕子)や電機会社部長朝倉(渡瀬恒彦)は、雲に阻まれ内部に入れずにいた。そして、中を心配する朝倉は雲の調査を、まり子は取材を敢行する。

 謎の雲に覆われ内部の状況がわからなくなった首都圏。そして、家族の安否を心配して何とか解決の糸口を掴もうとする外部の人々。さらに無政府状態になったため、米ソから狙われる日本。と多様な視点を交えたパニック映画で、原作は「日本沈没」や「復活の日」などの小松左京氏で、原作の緻密に計算された物体と人間描写が映像化されています。映画は雲に覆われるまでは内部の人々の生活を伝えていますが、覆われてからは一切内部映像を遮断して、徐々に外部からの調査で数値のみ明らかになり、内部の状況を想像させることで、緊迫感を高めています。この雲が見事に不気味な様相を呈して、巨大で黒と白のコントラストと内部に怪しく光る雷や噴出されるプラズマの様な描写が内部への侵入を拒絶して絶望感を表現しています。また雲の上空を飛ぶ調査機と雲との駆け引き(闘い)も目が離せない出来栄えで、当時CGなど無かった時代にこれだけの存在感のある物体を表現させた特殊技術の高さに驚きさえ感じます。一方、人間ドラマとしては、離婚危機の夫婦やシングルマザーの娘への愛などの要素は設定していますが、やはり雲との闘いとがメインですね。それに政府が機能しなくなったときの無能ぶり(機能していてもかな)と他人事の様に振舞う他地域の人々や祭りの様に見学に来る人々、宗教団体の登場など現代社会にも通ずる社会性も絡めています。でもロックライブは必要だったの?一企業が対応するの?鮎食ってる場合か!雲との最後の戦いの装置はゴジラ映画のようでチープだよ!最後に何であんたが!、と少し興ざめするところもありましたがね。

<小松左京>
小松左京氏の壮大なスケールのSF小説は映画以上に脳内にイメージが広がる素晴らしい作品で、映画と対比して観る・読むとその凄さがわかりますね。ちなみに映画化作品は「日本沈没」('73,'06)、「エスパイ」('74)、「復活の日」('80)、「さよならジュピター」('84)、「首都消失」('87)です。

1987年作品。120分。
・出演:渡瀬恒彦、名取裕子、山下真司、大滝秀治、夏八木勲、ザ・ぼんち・おさむ、石野陽子、財津一郎、岸部一徳、平淑恵、竜雷太、渡辺文雄、丹波哲郎、石橋蓮司
・監督:増田利雄
・特撮監督:中野昭慶
・音楽:モーリス・ジャール
・挿入歌:ロンリー・クライ」 松村冬風

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時をかける少女



 高校生の和子(原田知世)は同級生の吾朗(尾美としのり)と深町(高柳良一)と理科室を掃除中にラベンダーに似た香りで気を失ってしまう。そして、その翌日から和子は同じ時間を繰り返すような感覚にとらわれるが、それは時空を越えるタイムリープ能力であった。

 大林監督の尾道三部作の二作目で三作の中でも、現実にある古い尾道の町並みを幻想的そして効果的に見せている作品で、狭い小路や石階段、神社、木造の商家や時計店など、尾道の街が頭の中にイメージされます。またオープニングのモノクロの星空のゲレンデから、電車で町に戻るにつれ、徐々に部分部分に色が付いていき、最後に黄色の花畑を走る電車で完全にカラー化するセンスは大林監督の色彩を操る映像美、更にタイムリープシーンの街の中のコマ撮り映像と時計シーンも、不安定な視覚=不安な気持ちを表現しているかのように感じ、ところどころに尾道とこの不思議な映像を混ぜ込むことで、自然に映画の中に引きずり込んでくれました。主演の和子は角川三人娘と言われた原田知世さんで、「純粋で可憐な少女」と言葉だけでは簡単に言いあらわせる表現が、彼女にはそのまま当てはまる素材と演技で、その可愛らしさや、目をぱちりととする表情など映画デビュー作とは思えない魅力がありました。和子と絡み吾朗ちゃん役の尾美としのりさんも演技上手ですから、和子のことをどのように想っているのかわかりずらいですがこの情景とものがたりに違和感なく存在します。ただちょっと残念なのが深町君役の高柳さんの棒読みと表現の乏しさは素人演技で、彼のシーンだけが少し浮いてしまっているかな。映画は、筒井康隆氏の原作に近く、幼馴染のはずが実際はほんの少ししか接していないのに二人に芽生える恋と別れが主題となっています。が、個人的には吾朗ちゃん、可哀相。

1983年作品。104分。
・出演:原田知世、尾美としのり、高柳良一、津田ゆかり、岸部一徳、根岸季枝、上原謙、入江たか子
・監督:大林宣彦
・音楽:松任谷正隆
・主題歌:「時をかける少女」 原田知世

<時計店>
和子がタイムリープするときに時計が逆回転する時計店。尾道の梶山時計店。

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さびしんぼう



 高校生で寺の息子ヒロキ(尾美としのり)は趣味の望遠カメラで女子高でひとりピアノを弾く「さびしんぼう」とあだ名をつけた百合子(冨田靖子)をいつも追っていた。そんなある日、ヒロキの目の前に顔を白く塗った「さびしんぼう」と名乗る少女が現れ、ヒロキや母を巻き込み騒動を繰り返す。そしてヒロキは偶然にも百合子と話すきっかけを得て、二人の「さびしんぼう」との物語りが始まる。

 尾道の古い町並みと細い坂、そして瀬戸内海に浮かぶ島をつなぐフェリーなど情緒に溢れ懐古的な映像美を背景に、ヒロキと悪友、幼馴染の少女、口うるさい母とのいつもの生活が繰り広げられる中、白塗りの少女「さびんしんぼう」が現れることで、いつもと違う何かが始まります。それは、ひとときの嵐のようでもありますが、どこか寂しさが漂う不思議さがあります。そしてヒロキの想うもう一人の「さびしんぼう」との淡い恋を後押しするかのような雰囲気もありますが、白塗りの「さびしんぼう」は決してアドバイスをするわけでもなく、嫉妬するわけでもなく、ただヒロキの帰りを心配する保護者のような存在です。そしてこの二人の「さびしんぼう」とのちょっとドキドキな出来事、そして切ない別れはヒロキの大人へのステップと考えていいのでしょうか。二人の「さぼしんぼう」は富田靖子さんが演じていて、セーラ服の可憐な美少女と白塗り顔のお転婆娘(心はさびしんぼう)とまるで正反対の人物像を表現し、更にエピローグでは、大人になったヒロキの横に座る女性とその二人の子供であろう少女も含め一人四役をこなしています。そしてそれぞれが見せる顔の向きが異なりヒロキとの関係を微妙に表しているのも大林監督のこだわりなのでしょう。この作品を含め大林監督の尾道三部作「転校生」、「時をかける少女」は、大人になってもそのノスタルジックな映像とストーリーで、ひととき青春の気持ちを懐かしくいざなってくれる作品たちです。

1985年作品。110分。

・出演:富田靖子、尾美としのり、藤田弓子、小林稔侍、岸部一徳、秋川リサ、砂川真吾、犬山大介、林優枝
・監督:大林宣彦
・音楽:宮崎尚志
・原作:「なんだかへんて子」 山中亘

<言葉>
・「さという字が、びという字をおんぶして しんぼう しんぼうと 言っている」・・ヒロキの写真日誌の一文

<西願寺>
ヒロキの実家の寺(尾道吉浦町)とそこに向かう坂道

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そしてヒロキと百合子が始めて会話をする場所(西願寺の坂を下った四つ角)

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吸血鬼ゴケミドロ





 爆弾が仕掛けられ羽田に戻る飛行機が発光体に巻き込まれ見知らぬ場所に不時着する。その飛行機には暗殺犯(高英男)が乗っていて素性がばれたため客室乗務員かずみ(佐藤友美)を連れて機外に出るが、発光体に引き寄せられアメーバー状の宇宙生物に寄生され、血を求め生存者たちに襲い掛かる。

 不時着した飛行機と生存者9名、そこに宇宙生物に寄生され吸血鬼となった人間が襲い掛かるホラーサスペンスものです。不時着したとはいえ見知らぬ場所で飛行機からなかなか出られない密室状態で繰り広げられる吸血鬼の恐怖とそれ以上に生存者たちの醜いエゴが渦巻く様が絶妙に描かれています。額が割れそこから宇宙生物が入り込み操られる吸血鬼役の高英雄さんの無表情で迫ってくる存在感と迫力は鬼気迫るものがあり、西洋吸血鬼やゾンビとはまた違った精神的な恐怖を生む出しています。また、生存者ひとりひとりに不安と恐怖を増長させるような要素を持たせ、人間不信を煽り決して一致団結が生まれない設定も人のエゴという恐怖を生み出しています。それは、人間性のある副操縦士と客室乗務員がまるで異端分子に感じてしまうほど徹底されています。そして、時折入る実際の戦争カットと宇宙生物襲来に結びつけるところなどはベトナム戦争真っ最中の反戦メッセージでもあるのでしょう。ラストは、いままで脱出できなかった不時着現場からあっさり道路と車を見つけ希望の光を見つけたかのように近づくのですが、ハッピーエンドでは終わらせない単純なホラーサスペンス以上のメッセージが込められている作品でした。

1968年作品。84分。
・出演:吉田輝雄、佐藤友美、北村英三、高橋昌也、高英男、加藤和夫、金子信雄、楠侑子、山本紀彦
・監督:佐藤肇
・音楽:菊池俊輔

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jurrin

Author:jurrin
映画大好き人間でやんす。日本映画好きでやんす。新旧問わず好きでやんす。
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