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Laundry ランドリー



 脳に障害をもったテル(窪塚洋介)は、祖母のコインランドリーで下着が盗まれないように監視をする仕事を与えられていた。ある日、コインランドリーを利用する女性(小雪)の忘れ物を家まで届け知り合うが、女性は故郷に戻ってしまう。そして突然、祖母が騙されコインランドリーとテルの仕事も失ってしまう。テルはコインランドリーに残された女性の忘れ物を見つけ、再び届けに行くことを決心する。

 脳に障害をもった青年テル=窪塚洋介、心に傷を負った女性水絵=小雪。この二人の楽しくもあり切なくもある物語です。映画はテルのコインランドリー監視生活から始まり、コインランドリーを利用する人々とのほわっととして普段通りの情景を描き、次に水絵の心に深い傷を負わせる過去の出来事、そして実家にいても安堵のない辛い情景を描きます。そして、テルが水絵に忘れ物を届けたという事だけが二人の接点となっていましたが、コインランドリーを失い再び忘れ物を届けることを決心するテル。てっきり忘れ物を届けるロードムービーになるのかとおもいきや、一人の男の登場が二人のこれからの人生を大きく変えていくことになります。脳に障害をもっているために記憶力がなく、ものごともうまくできないテル役の窪塚さんの子供のような視線と言動には、無理やり作ったキャラ感でない自然な屈託のない少年=青年を感じます。小雪さんは薄幸をまとった雰囲気を常に漂わせ、ときおり見せるその薄幸から抜け出そうとするもがきが痛々しく感じる様子まで伝わってきました。家事を終えすがすがしい気持ちと陽気に誘われテルと二人で散歩に出る。楽しいひとときを過ごすが、突然のどん底が襲ってくる薄幸パワー。でも、この薄幸を和らげる薬がテルであることは随所に見られ、ラストでもやっぱりテルの純粋な気持ちと言葉が彼女を包み込む様はほっとさせられました。

・出演;窪塚洋介、小雪、内藤剛、西村理沙、田鍋謙一郎、角替和枝
・監督:森淳一
・音楽:渡辺善太郎・・他音楽作品は「今度の日曜日に」、「重力ピエロ」。
・主題歌:「Under The Sun」 atami 【PV】

<言葉>
・「想像してごらん」:テルが水絵に現実にないものを手に入れるときに言う言葉。ショッピング中そしてラストに。
・「勘違いするなよ。俺は別にやさしいわけじゃないんだぜ。ただ、少しお前が気に入ったから。それだけのことだよ」:サリーがテルや水絵に親切にするときに言う。

<ガスタンク>
テルと水絵がそれぞれいつも見ている不安な気持ちで見ているガスタンク。都営三田線高島平駅近くの東京ガス板橋整圧所。

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がんばれ! ベアーズ (The Bad News Bears)



 元3Aピッチャーで今は酔いどれのプール清掃員のバターメイカーー(ウォルター・マッソー)は、新少年野球チームの監督を依頼されるが、選手は野球の基礎もできていないダメチームであった。デビュー戦は放棄試合という屈辱で、バターメイカーは真剣にチームの強化を図り、元彼女の娘アマンダ(テイタム・オニール)や不良のケリー(ジャッキー・アール・ヘイリー)をチームに入れ快進撃を始める。

 テンポの良いカルメンに乗ってオチこぼれ野球チームが強くなってゆくストーリーで、弱小チームが強くなって快進撃をする流れの元祖的な映画じゃないですかね。チームはグダグダな選手ばかりで、デブ、チビ
、弱虫と個性いっぱい、監督も過去に実績があるけれど、今はクズ人生。そしてライバルとして、勝つためには手段を選ばない監督が率いるイヤミな強豪チーム。そして、弱小チームに助っ人が入り、徐々に力をつけて、優勝が狙えるまで勝ち進み強豪チームとの決勝対決。この後の、弱小スポーツもののベタ設定とストーリーは、ほぼこれを踏襲しているのではないかと思えるほど、見ている側の心を掴みすっきりさせる要素がふんだんに取り入れらています。「メジャーリーガー」、「飛べないアヒル」、「少林サッカー」、「タイタンズを忘れない」、日本映画だと「スマイル聖夜の奇跡」、「しこふんっじゃた」など、色々似たような映画がありますね。また、キャストはいかにも酔っ払いのウォルター・マッソーに、アマンダ役には演技も上手く可愛いテイタム・オニール。たしか、「ペーパームーン」で最年少アカデミー賞を受賞しています(大人になってからのヒット作は少ないけど)。ライバルの監督はコンバットのビック・モローと存在感のある役者さんで固められていて、そこにヘタ野球ぶりと個性の強い役柄の子役たちが絡み楽しい映画となっています。ちなみに、2作、3作、リメイク、ドラマとこの後作られていますが、やっぱりこの第一作が一番面白い。

1976年アメリカ作品。102分。
・出演:ウォルター・マッソー、テイタム・オニール、ヴィック・モロー、ジャッキー・アール・ヘイリー
・監督:マイケル・リッチー
・音楽:ジェリー・フィールディング

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ハチミツとクローバー



 芸大三年生の竹本(櫻井翔)は、ユルい飲み会花本会で画を描くはぐみ(蒼井優)を見かけ一目惚れをしてしまう。はぐみは天才的な芸術センスをもっているが人と接するのが苦手な純粋無垢な少女であった。竹本は何とか近づきたいと思うが、保護者の花本(堺雅人)に信頼され、はぐみの食事相手を任されたり幸せな日々が続く。そんなある日、突然芸大8年正の森田(伊勢谷友介)が海外放浪の旅から戻ってくるが、はぐみに自分と同じ芸術の匂いを感じ引き寄せられてしまう。

 恋に落ちる音から始まる芸大生たちの青春ラブストーリーで、ちゃんと芸術要素はふんだんに取り入れられてます。天才的芸術センスをもった純粋無垢の’はぐみに魅せられる芸大生らしさ0%の竹本。そして、はぐみに同じ匂いを感じ引き寄せられお互いの芸術センスを高めあうことのできる森田。しかし、はぐみは画を描くことに心が満たされているため、恋愛という気持ちも湧き上がらない?逆にその気持ちに戸惑いスランプに陥り、恋する竹本のほうが悩むことなになる。純粋無垢のはぐみを見事に演じて、その笑顔がいい蒼井優さん、人の良さが滲み出てやっぱりどうみても芸大生でない櫻井翔さん、天才であるが故に自分に悩む伊勢谷友介さん、決して三角関係と呼ぶには恋愛という意識が希薄なだけ不思議な関係を見せてくれました。そして、ところどころに入るはぐみと森田の作品。まるで生きているかのように自然で、そこには収まりきれないほど、のびのびとした作品作りが、また魅了してくれます。はぐみと森田の共同作品シーンも良かったです。この作品は、もう一つの三角関係ラブストーリーも用意されています。バイト先の年上の女性を好きになってしまた真山、真山のことが好きになり事情も知ってしまった山田、この二人のエピソードは心の声とイメージがところどころに挿入され、真山のストーカーまがいの行為や、その真山をストーカーする山田など面白切なく見せてくれました。原作は読んでいないので作品のイメージ感は分かりませんが、ひとつの映画、ひとつのストーリーとしては、なかなかいける青春映画です。

2006年作品。116分。
・出演:蒼井優、櫻井翔、伊勢谷友介、加瀬亮、関めぐみ、堺雅人、西田尚美。
・監督:高田雅博
・音楽:菅野よう子
・主題歌:「魔法の言葉」 スピッツ
・エンディングテーマ:「アオゾラペダル」 嵐
・原作:「ハチミチとクローバー」(漫画) 羽海野チカ



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ウタヒメ 彼女たちのスーモーク・オン・ザ・ウォーター





 家庭内で孤立を感じ我慢をしている美恵子(黒木瞳)は、家計のためとストレス解消のためにコンビニでバイトを始めるが、万引きをする主婦雪見(山崎静代)を見つける。居酒屋でOL時代の後輩かおり(木村多江)と一緒に雪見に訳を聞くが、何故か成り行きでカラオケへと。そこで青春時代の思い出の「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を偶然聞き、またもや成り行きでバンド結成することになる。そして、ロッカー新子(真矢みき)をメンバーに加え、コンサートに向け練習を開始する。

 四人の事情ありの女性がロックバンドを結成して、それぞれの問題を抱えながらもコンサートに向け練習を重ねるといったストーリーなのですが..、どうも映画の中に引き込まれない??。五十嵐貴久さんの原作は本の中にグイグイ引き込まれたのですがね~。コンサートに向けた練習シーンはほとんど無く、家庭内の問題などのエピソードを詰めすぎたのか流れがぶつ切りになっている感じがします。極めつけは本番のコンサートシーン。緊張しながら舞台に登場した四人が演奏を始めたと思ったら、ブチツと、いやワンエピソードも入れてしまいましたから。その後の再開の演奏が上手ければ、まあ許せたのでしょうが、残念ながら黒木瞳さんのボーカルはロックじゃなかったですね。普通の主婦バンドですから、現実ならこんなものなのでしょうが、映画ですから、もっと、おーっと魅了して欲しかったですね。「リンダリンダリンダ」や「スイングガールズ」のように演奏の余韻が残せないと映画としてはペケ。またキャスティングもいまいちかな。でも、バツイチノリノリアラフォー役の木村多江さんの演技は、いつもの薄幸役とのギャップがあり映画のムードメーカーになっていて唯一見ていて楽しいキャラでした。あとは...。

2012年作品。113分。
・出演:黒木瞳、木村多江、山崎静代、真矢みき、西村雅彦、六角精児、栗咲寛子、佐野史郎、太田基裕。
・監督:星田良子。
・主題歌:「あの微笑を忘れないで」 ZARD
・原作:「1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」 五十嵐貴久



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学校の怪談



 忘れ物を取りに学校に戻った妹ミカを捜しに今は使われていない旧校舎の中に入るアキ。そして、いたずら目的で旧校舎に入るケンスケとショウタ。さらに他の子供たちや教師小向(野村宏伸)も何者かに引き寄せられるかのように中に導かれ閉じ込められてしまう。そして校舎の中では次から次へと怪奇現象が起こり、子供達に迫ってくる。

 熱い夏の到来とぴったりな心の芯までひんやりさせる怪談もの..ではなく、まるで不思議なおもちゃ箱の中に紛れ込んでしまったかのような、子供心には少し怖く、それでいて何処かワクワクするような怪談ものです。舞台は今は使われていない2階建ての古い旧校舎。もちろん奇妙な噂話がある曰くつき物件です。この中を引き寄せられ閉じ込めれた子供達が、動く人体模型やら定番お化けたちに追われ、上へ下へと走り逃げ回り、行き着くところは音楽室や美術室、理科室など、絶対ここにはなにかあるでしょ、いるでしょという教室にお約束どおり入ってくれます。 とまあ、昔からある学校七不思議が楽しく映像化されています。造形やCGは1990年代作品なのでご愛嬌ですが..。ただ、途中から怪談ものから怪物ものに話しがすり替わってしまったのはちょっと残念かな。でもドタバタ映画の中にも、ちゃんと淡い恋心や友情の芽生えなどのエピソードを入れ込み、子供の頃の「楽しい夏」を想い出させる映画ではありました。

1995年作品。100分。
・出演:野村宏伸、杉山亜矢子、遠山真澄、米沢史織、熱田一、塚田純一郎、岡本綾、余喜美子、笹野高史
・監督:平山秀幸
・音楽:Fuji-Yama
・原作:「学校の怪談」 常光徹
・ロケ地:木造2階建ての旧校舎は静岡県富士宮市立富士根南小学校(残念ながら2000年に取り壊される)

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TATTOO<刺青>あり



 大阪で発生した銀行人質事件犯人の検死体には胸に牡丹のTATTOO<刺青>があった。その犯人は竹田明夫(宇崎竜童)30歳で、15歳の時に強盗殺人を犯した後、キャバレーのボーイ、マスター、取立屋などを経て、30歳までに大きなことをしようと誓っていた。

 あの銀行人質事件の模様がメインかと思いきや、ほとんどそのシーンは無く、あの独特な帽子とにサングラスに猟銃を抱えた男がほんのワンカット登場する程度でした。映画のメインは、犯人竹田明夫の、やさぐれ半生で、15歳で強盗殺人を犯してから悪びれることなく、自分の好きなように生きてゆく様を描いています。この男に宇崎竜童さん。もともと凄みオーラがあり、演技の悪ぶりも素晴らしいので、まるでこの人が本当の犯人ではと錯覚してしまうほどです。たぶん、あの事件の名を聞くと、まず宇崎さんの顔が浮かぶでしょう。そして竹田の愛人の三千代役に関根恵子さん。やっぱり綺麗です。でも映画の中でも言われているように、男をダメにする危なげな薄幸さの匂いがするところも、その綺麗さならではなのかもしれません。映画自体は、自分勝手な男の生活を描き、粋がりや見得やそのしつこさの人物像を強く出せば出すほど観ている側には嫌悪感や不快感を与える出来となっていて、作り手側の狙いにはまってしまいました。

1982年作品。107分。
・出演:宇崎竜童、高橋恵子、渡辺美佐子、矢吹二郎、ポール牧、植木等、原田芳雄
・監督:高橋伴明
・音楽:宇崎竜童
・主題歌:「雨の殺人者」 内田裕也&トルーマンカポーティロックンロールバンド、「ハッシャバイ・シーガル」 宇崎竜童

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ひとごろし



 福井藩士双子六兵衛(松田優作)は、藩内で臆病者と言われ嫁の来ても無く、妹にも縁談が来ないありさまであった。その頃、藩主が招き入れた武芸指南役仁藤昂軒(丹波哲郎)に嫉妬する、藩士たちが闇討ちを行うが返り討ちにあってしまう。怒った藩主は上意討ちを命じ、臆病者の汚名をそそぐために六兵衛が追っ手として願い出る。

 なかなか異質な時代劇です。松田優作さんの月代姿の侍。それも、いつもびくびくしている臆病者で、松田さんのハードボイルドの匂いを掻き消した役柄で、いつもビビッている松田さんを見ることは、そうそうないでしょう(口調も現代語風)。一方、上意討ちの相手は丹波哲郎さん。こちらは、いつもの通りの落ちついて臆することない強い剣豪役で、松田さん演じる六兵衛とは正反対の世界の人間です。このような真逆の人物が上意討ちで相対するわけですから、まっとうな戦い方にはなりません。なんと、六兵衛が取った秘策とは、「ひとごろし」と昂軒を指差し、周りのものをびびらせ、昂軒に宿もとらせず、食事もままならない状況に追い込む、心理作戦。卑怯ものと罵られても自分にはこれしかないと突き通します。ですから、まともな斬り合いシーンなどはありません。このまま、この展開がずっと続くのかと、ちょっと飽きを感じたところで、旅籠女主人おようの登場。最初は困っている昂軒を宿に泊めましたが、六兵衛の話しを聞いて、上意討ちの手伝いをするために一緒に旅に出てしまう。およう役の高橋洋子さんが、気の強い女性でいながら、六兵衛に惹かれていく様も忘れていません。そして、ラストの方になると意外と六兵衛が成長して、びくつき感が減って、いつもの松田さんのドスのきいたぼそぼそ節が聞け、意外な結末を迎えます。この原作は山本周五郎さんの作品で、なんとコント55号で「びっくり武士道」のタイトルで映画化されていたり、植木等さんや渡瀬恒彦さんが六兵衛を演じるテレビドラマにもなっている有名な作品だったのですね。

1976年作品。82分。
・出演:松田優作、丹波哲郎、高橋洋子、五十嵐淳子、岸田森、桑山正一
・監督:大洲斉
・音楽:渡辺宙明
・原作:「ひとごろし」山本周五郎

【詳細】

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jurrin

Author:jurrin
映画大好き人間でやんす。日本映画好きでやんす。新旧問わず好きでやんす。
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