鉄人28号



 突如東京に黒い大型ロボットブラックオックスが出現し東京タワーをねじり曲げる。そのロボット対策のためにアメリカからロボット工学の天才少女立花真美(蒼井優)が呼ばれる。一方、小学生の金田正太郎(池松壮亮)は、祖父と父の知り合いからある島に呼ばれ、父が開発していたロボット鉄人28号と出合い、リモコン操作してブラックオックスと戦うがまるっきり相手にならず負けてしまう。そして真美とタッグを組み鉄人を改造しトレーニングを積んで再度戦いに挑む。

 あの名作ロボット漫画とアニメの実写版?ということですが、あえてアニメチックなCGにしたのか、まあリアル鉄人もどうかと思うので、これはこれで良しかな。で、キャラは、ウーン、原作に近づけることが大事と割り切りネクタイ半ズボンの正太郎ルックスも今じゃ無理があるけど我慢。でも、リモコンは今風になってるじゃないですか。鉄人目線のシステムまで組み込んでるし、何故か分からんが痛みまで体感出来ちゃうシステムまで。それは不要でしょう。余計でしょう。相手の宅見の世界破滅計画も、やけにせせこましい。東京タワーをひん曲げてアピールしたところまでは良かったが、そのあと鉄人に気をそらされて当初の目的を忘れちゃダメじゃん!鉄人が改造されている間、何してたの。もっと破壊しなくちゃ。などと、ついついツッコミたくなる内容でした。ブラックオックスが爆発10分前の時点で次の鉄人と正太郎の行動はまさかのベタと思ったら、やっぱりいっちゃいましたベタで。正太郎を演じるのは「DIVE!!」や「半分の月がのぼる空」などに出演している池松壮亮さん。結構演技上手で好きな俳優さんですが、子役時代から演技上手だったのだとよくわかりました。そして天才少女役の蒼井優さん。こちらも演技上手で好きな女優さんですが、他の映画では見られない、違う意味の恥ずかしい服装と演技は、こんなのやってたの?とびっくり。他にも阿部寛さんや薬師丸ひろ子さん、カメオで田中麗奈さんや妻夫木聡さんなども出演していて結構豪華といえば豪華。正直もう少し大人向けになってたら面白い映画になったかもしれません。

2005年作品。114分。
・出演:池松壮亮、蒼井優、香川照之、薬師丸ひろ子、阿部寛、柄本明、伊武雅刀、川原亜矢子
・監督:冨樫森
・音楽:千住明
・主題歌:「鉄人28号」 六本木男声合唱団
・原作:「鉄人28号」(漫画) 横山光輝 

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調布空港



 彼氏と連絡が取れなくなって彼氏に会いに調布空港に降り立つ亜希子(紺野まひる)。突然、妻が家出をして息子と慌てて探しまくり妻の故郷へ向かう定期便がある調布空港にたどりくタクシー運転手(大友康平)。実家とは疎遠になり父の危篤に故郷に戻るか調布空港で悩むサラリーマン(豊原功輔)。三組の葛藤と不安が調布空港の従業員を巻き込み繋がってゆく。

 よくある複数の人物のそれぞれ事情が結びついてゆくストーリーですが、この映画の結びつきは調布空港と伊豆七島の神津島。映画を見るまで調布空港から伊豆七島への定期便があることを知りませんでした。この調布空港はとても小さくスタッフも少ない。ですが、スタッフを巻き込むことで(積極的絡んでいる?)、まるでミニ「ハッピーフライト」みたいな感じになってサイドストーリー的で面白いです。主人公たちは、嫁に逃げられあたふたするタクシー運転手に大友康平さん(三枚目役がよく似合う)、彼氏と連絡が取れず空港に居座る女性に紺野まひるさん(優しさと気の強さが混在)、父危篤で帰郷を悩む男に豊原さん(悩みすぎ帰れよ)と個性豊かな俳優さんたちが演じています。この三人と空港スタッフたちが深くも浅くもない感じで接してゆく様を見せてくれますが、その様が長いせいか途中からそれほど映画に入り込めず最後の方はどうでもいいようなオチで終わり、何も残らない作品だったかな。

2006年作品。94分。
・出演:大友康平、紺野まひる、豊原功輔、神谷涼太
・監督:今村悦朗
・音楽:近藤明雄

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ラフ ROUGH





私立栄泉高校水泳部の大和圭介(速水もこみち)は、同じ部活の二ノ宮亜美(長澤まさみ)から突然「人殺し」と言われるが、圭介には身に覚えがなかった。しかし、実は両方の実家の和菓子屋には古くから因縁があり、亜美は圭介を憎んでいた。そんな二人であったが徐々接することが多くなり、お互い気になるようになる。でも二人の間には圭介が目標とし、亜美が兄と慕う日本記録保持者の仲西弘樹(阿部力)がいた。

 あだち充原作スポーツラブストーリー映画「タッチ」に続いて長澤まさみさん主演です。この映画でも可愛い笑顔と競泳水着姿で魅了してくれているのですが、何故かこの映画での長澤さんは、可愛くない時がある。何だろう?時たま実年齢以上の表情が出てくる?わからん。一方もう一人の主演は速水もこみちさん。ちょ、ちょっとイメージが。正直ガタイが良すぎて競泳には有利でしょ。そりゃ記録いいでしょ。と思ってしまいます。やっぱり、日本一のライバルと同等の体格で競い合わないと面白みが・・・。ライバルの阿部力さんは筋肉質のいい体なのですが、二人が並ぶとあまりの体格の違いにミスキャスト?と感じてしまいました。あとは脇役も弱いな、石田卓也さん市川由衣さん、原作とはだいぶイメージが違うし二人とも水泳とあまりマッチせずこちらもミスキャストなのかな。ストーリーは、ラブがメインでスポーツがサブの原作通り、競泳は二の次で2人の絡みが表に出てくるつくりになっているのですが、いまいち内容が薄い。見終わった後、どんなシーンがあったのか良く思い出せない。うーん、へーへーとほーほーの和菓子。事故った原因の情けない顔の子ども。そして長澤さんの水着姿。競泳シーンの競り合いなども印象ゼロに近いです。やっぱり漫画のあだち充原作が一番とあらためて感じた一作でした。でも、バックミュージックのスキマスイッチの曲は最高!

2006年作品。106分。
・出演:長澤まさみ、速水もこみち、阿部力、石田卓也、高橋真唯、森廉、安藤なつ、黒瀬真奈美、市川由衣、八嶋智人、田丸麻紀
・監督:大谷健太郎
・音楽:服部隆之
・原作:「ラフ」(漫画) あたち充
・主題歌:「ガラナ」スキマスイッチ

・挿入歌:「ふれて未来を」「全力少年」「奏」






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スマグラー -おまえの未来を運べ





 ちょっとした悪事に加担したフリーターの砧(妻夫木聡)は、警察にばれ300万円の借金や闇金からするはめになる。その闇金から高額のバイトを紹介されるが、それは遺体を運び始末するスマグラーであった。その頃、日本のヤクザと中国系マフィアの抗争が勃発して、背骨と呼ばれる暗殺者が、ヤクザのボスを抹殺する。残ったヤクザたちは血眼で背骨の行方を捜すが、背骨は仲間の裏切りにより捉えられ、砧たちスマグラーに護送が依頼される。

 主人公の砧には妻夫木聡さん、気の弱さに付け込まれ悪い方向に流されて行くダメ男ぶりが様になっています。そして何よりも衝撃的なインパクトを見せる暗殺者背骨役の安藤政信さん。どちらかというとその端正な顔つきでダメ男の役が多かったですが、この背骨役はとにかく凄い。無骨な鋼のヌンチャクを使用したその暗殺拳を華麗でいて泥臭く披露してくれます。個人的にはスローモーの汗やよだれそして潰れゆがむ顔のシーンは不要で、そのスピード感が見たかったですね。まあ、途中人間とは思えない壁移動を見せますが・・。この映画は他にもいいキャラが多く、スマグラーのリーダー的存在で裏の道を知り尽くした冷静な男に永瀬正敏さん。その相棒でのおちゃらけキャラの我修院達也(元若人あきら)さん。スマグラー家業の元締めでゴスロリぽい松雪泰子さん。ヤクザの妻で傍若無人の満島ひかる。そして拷問好きのヤクザに高嶋政宏さん。この人物はぶっ飛び過ぎで、自前の拷問セットを所持し、拷問着(ものすごいセンスの)で、とにかく殺さずに痛めつける狂気が怖いです。繋がり眉毛も余計気味悪さを増しています。最近、高嶋兄弟は狂気系役が多い気がするのは何故?。弟も「探偵はバーにいる」で、なかなかの狂気人間を演じていました。兄弟競演でもしたら物凄いインパクトがあるでしょうね。ラストは始終気が弱く人がいい砧が、あの容姿になって覚醒するとは思いませんでした。こっちの方が、キャラ宝庫のこの映画にはぴったりで、まだまだ続編が作れそうな終わり方で、今後を期待しちゃいます。

2011年作品。114分。
・出演:妻夫木聡、永瀬正敏、安藤政信、松雪泰子、満島ひかり、高嶋政宏、小日向文世、阿部力
・監督:石井克人
・主題歌:「愛をくらえ」 Superfly


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武士道シックスティーン





 楽しく剣道をモットーにしている早苗(北乃きい)の学校に、元中学チャンピオンの磯山(成海瑠子)が入学してくる。実は磯山は中学時代に早苗に負け、早苗と勝負するため、そして東松高校をインターハイ優勝に導くためにやってきた。しかし、その強気な性格と凄腕で周りに溶け込むことはなかったが、早苗の存在で磯山に気持ちの変化があらわれる。

 タイトルの武士道の名の通り、まるで侍のような女子高生と勝ちたいというより楽しみたい違うタイプの女子高生二人が剣道を通じて成長してゆく青春映画スポーツ映画です。サムライ魂の成海璃子さん、男言葉に武蔵の五輪書を愛読し笑いはなし、雄叫びをあげて剣道は相手を斬ること目的とする物凄い役柄ですが、可愛い顔の割に恰幅がいいためかよく合っていました。そして、普通の女子高生生活に興味深々だけど我慢して、義務なら仕方ないとダイナミックにケーキを鷲づかみで食べたり、プリクラシーンなど、少し女の子の匂いもかもし出してているところもいいです。一方、剣道はラリーのように打ち合いを続けられれば楽しい女の子に北乃きいさん、ごくふつうの女子高生で、なよっとしてしまうヘタレ具合もよく出ていて、逃げ回る剣道が板についてました。でもやる時にはやる姿も普段とギャップがあり、かっこよくもあります。あの剣道シーンは役者さんがやったのかな、リアルなつばぜり合いや打ち合いは本当の剣道で、だからこそ素人のような早苗の剣道が引き立てられています。そんな剣道シーンがしっかりしているから、最後にお互いの成長した試合シーンが見たかったですが、あそこで終わらせたのも見ているものに想像を沸き立たせる楽しみを残してくれたのかもしれません。原作では「武士道セブンティーン」、「武士道エイティーン」と続編があるらしいので必読でしょう。

2010年作品。109分。
・出演:・成海瑠子、北乃きい、石黒英雄、荒井萌、山下リオ、高木古都、賀来賢人、波瑠、古村比呂、堀部圭亮、小木茂光、板尾創路
・監督:古厩智之
・原作:「武士道シックスティーン」 誉田哲也 【原作を読む】
・音楽:上田禎
・主題歌:「Together again」 MiChi 【Michiをレンタルする】


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パルコフィクション



 パルコの役員会議室で新しいショッピングビルの銘銘に苦労して、タバコの煙で調子が悪くなった役員(田中要次)は、病院に駆け込み、受診後、前の人と自分のレントゲン写真を見てあることをひらめく。
 パルコ入社試験であがりまくる花子(真野きりな)は、自信満々の東大生の独り舞台で面接は終わってしまう。そして、面接官から「この封筒をあえなければ合格」と言われ、見事入社できることになる。しかし、ふとあの封筒を見つけあけてしまう。
 パルコのCMを見ると返事をしてしまう祖母をもつイズミ(村上東奈)は、電話相談のことを真に受け、クラスメイトのムラチューと一緒にパルコのCMを辞めてもらおうと直接パルコに乗り込む。
 パルコのアパレル店の鈴子(猫田直)は気にいったワンピースを手に入れるために植木に隠すが、その植木が運ばれ、後を追っているうちにビルの谷間に挟まってしまう。
 スカイクレバー症候群の美都子(唯野美歩子)は上を向くとすぐきを失うが、そこには必ず警備員の大月観三(荒川良々)が現る。

 「パルコフィクション」。この変わったタイトルのパルコとはあの渋谷のパルコです。そのパルコを舞台にしたオムニバス形式の映画で、監督脚本は「ウォーターボーイズ」や「スイングガールズ」の矢口監督。矢口監督らしく、クスッとした笑える作品集を狙ったのでしょうが、どれもこれも微妙で残念ながら笑いのつぼには入らなかったです。登場人物はお茶目系の俳優さんを起用して、なにかやるよ、この人はと期待はさせてくれますが、なにか中途半端で終わってしまいましたね、オチがいまいちなのかな。強いてあげれば「入社試験」の真野きりなさんの、びくびくしながらおどけた感じは矢口監督作品らしいキャラで、東大君と対照的な入社面接を見せ、途中は立場が逆転したかのように見せてラストは意外性な落とし方。さらに次の作品まで引っ張って繋げているところは、なかなかオムニバスぽく良かったのですが、他がな。

2002年作品。65分。
・出演:田中要次、真野きりな、村上東奈、猫田直、唯野美歩子、荒川良々
・監督:矢口史、鈴木卓爾
・音楽:金沢信一

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エロティックな関係







 パリで探偵を営むKISHIN (内田裕也)とRIE(宮沢りえ)のもとに、愛人の浮気調査をしてほしいと奥山という男(ビートたけし)が依頼にくる。早速KISHINは調査を開始するが、次から次へと愛人には男の影があり、その愛人はKISHINに気づいている様子であった。そして、愛人はKISHINに奥山が悪人でこの身を救って欲しいと拳銃を渡し、受け取ったKISHINは奥山のもとへ向かうが成り行きで奥山を射殺してしまう。そして、愛人は次から次へと関係のあった男たちと手を切れるように奥山を頼り、一人また一人と殺されていく。

 内田裕也さん、宮沢りえさん、ビートたけしさん共演の映画なので、何かが起こるはずと期待してみました。が・・・、内田さんと若かりしころの宮沢さんの演技が余りにも稚拙で、唖然とするほどサスペンス調の映画が台無し。ストーリーは、浮気調査を頼まれた探偵が女の口車に乗って戻りがきかない事態に陥る内容で、徐々に真相と女の正体が明らかになっていくミステリー仕上げに一応なっています。前半は淡々と、KISHINとRIEの稚拙な掛け合い(学芸会レベル)とやたらセクシーな女性の素行調査で終わり、後半からは、打って変わって拳銃アクション満載の映画に様変わりします。この拳銃アクションでは宮沢さんは、射撃の練習をしたかなという感じでなかなか頑張っていますが、やはりビートたけしさんが拳銃を持つと何か得体のしれないオーラが出ていますね。まるで北野映画を彷彿される銃さばきと感情のない躊躇のない射撃いや、ぶっ放し。やはり絵になります。もしかしたら、この映画は主人公が別の役者さんなら、もっと重みのある映画になったのではないかと、また、折角のフランスオールロケがフランスらしくなく、もっと荒んで殺伐としたロケ地であれば、まともに映画になったのかな・・。

1992年作品。
・出演:内田裕也、宮沢りえ、ビートたけし、ジェニファー・ガラン、荒戸源次郎、佐藤慶、斉藤洋介、宇崎竜童
、ジョー山中
・監督:若松孝二
・音楽:大野克夫

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新・座頭市物語



 故郷笠間へ向かう座頭市(勝新太郎)の後を関宿の勘兵衛の弟安彦の島吉が付け狙い、斬り合いの寸前に市の剣の師匠伴野弥十郎(河津清三郎)が割って入る。市は弥十郎の道場に一緒に戻り、弥十郎の妹弥生(坪内ミキ子)が優しく迎え入れてくれる。一方、水戸の天狗党の残党が知人の弥十郎に近づき、弥十郎の弟子を誘拐して軍資金を得ようとたくらみ、市を巻き込んでゆく。

 三作目からカラーになっただけで、一・二作目とガラッと感じが変わりましたね。モノクロのリアリティで味のある感じから、やっぱりセット感が出てきてしまっているのかな。けれども、市の魅力は更に強くなっています。今回は、居合の師匠、そして水戸天狗党の残党が登場、ってことは幕末の設定だったんだ。そして、いつもモテる市の今回のお相手は、師匠の妹弥生で、またもや女性から求婚されます。いつもは逃げちゃう市が、なんと今回は即座に受け入れちゃうところが、ビックリ。市もヤクザな世界に嫌気がさし腰を据える気になったのかな、でも敵討ちやら、師匠の邪魔が入りやっぱり恋は成就せず、ラストで悲しそうに遠ざかってゆく市の背中はやっぱり永遠に安堵の生活とは無縁なのだと感じさせます。そして、見せ場の居合の腕は作品を重ねるごとに増し、大人数相手の早業の演出と勝新さんの殺陣は惚れ惚れしてしまいます。本当に早い!目をつぶっての逆手斬りの動きは、ただただ凄いとしか言えません。そして今作品から殺陣の効果音が入ったことで更に迫力が増してます。それにしても、心の通じ合った浪人、実兄、師匠とあまりにも身近な人間を斬らざるえない市の運命って残酷すぎだよな。

1963年作品。91分。
・出演:勝新太郎、河津清三郎、坪内ミキ子、須賀不二男、中村豊、丹羽又三郎、真城千都世、近藤美恵子、高倉一郎、武智豊子
・監督:田中徳三
・音楽:伊福部昭

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Author:jurrin
映画大好き人間でやんす。日本映画好きでやんす。新旧問わず好きでやんす。
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