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マッドマックス (Mad Max)



 近い未来、オーストラリアの道をインターセプター(追跡パトカー)を盗んで爆走するナイトライダー。次々と彼の餌食になりクラッシュする警察車両。そこに警官のマックス(メル・ギブソン)が現れナイトライダーを追い詰め事故死させる。しかし、ナイトライダーの復讐を狙うトーカッター率いる暴走族はマックスを狙うために街にやってくる。

 暴走族専門の特殊警察「M.F.P」の追撃用専用車両インタセプターがナイトライダーと名乗る暴走族に奪われひたすら爆走する。ナイトライダーを追走するのは、M.F.Pの警察官らしからぬ、ちょっといかれた連中たちで、掴まえようとするよりは獲物として仕留めようと迫る。そして、荒原を抜けてやがて人がいる地域に入り、その先にはキャンピングカーがエンスト状態、小さな子供がベビーから立ち上がり道路をとことこ歩く、といったやばい状況が待ち受ける中、ナイトライダーは舌なめずりして、その中に突っ込む。そして後を追い避けきれずにクラッシュして全滅する警察官たち。そのやり取りを無線で聞いている一人のブーツを履いた男。手に滑り止めを塗って皮手袋を装着、車のキーを回しエンジンを吹かす。そして向かってくるナイトラーダーに躊躇することなく真正面から突っ込む。この男こそメル・ギブソン演じるマックスで、この冒頭のカーチェイスシーンから一気に映画に引き込まれます。しかし、マックスはハードボイルドのクールな奴ではなく、家族を愛して早朝出勤に奥さんの機嫌を取ろうと怪物のお面を被るような男で、うなる改造エンジンに目が釘付けになる車好き、同僚を殺され受け入れられずに悩む人間らしさを持った、ごくごく普通の男です。このマックスとMFPに復讐を果たそうと付け狙うのは、トーカッター率いる暴走族で、典型的なワルのトーカッターとクールな銀髪のサブリーダーババ、ヤクチュウのジョニーといったワルの中にも個性豊かなキャラを配し、マックス以外のMFPメンバーとの火種も用意して、マックス爆発に至る伏線もはられています。ちなみに暴走族は、メイン人物以外は予算を抑えるために本物らしいです。そして暴走族が一線を越えたことにより、暴走族の復讐に勝るマックスの復讐劇が始まります。運転席の赤いボタンを押すと、ボンネットから飛び出しキュイーンと高速で回転して唸るV8-600馬力エンジンを搭載した黒い改造車。腰にぶら下げた銃身を短くカットした散弾銃。が、彼自体を武器へと化して暴走族を容赦無く、そして身近な人間が味わった恐怖とともに追い詰めてゆくクライマックスへと進みます。この一作目は低予算のため登場する車両数は決して多くはないけれど、改造されたインターセプターのかっこよさと、迫力のあるカーチェイスシーンや死への道に導く追走シーンは当時スゲーと思って観てました。そしてこの映画は近未来という設定で秩序が崩壊して暴走族が我が物顔で悪事を働き、それを阻止するための荒くれ警察が組織された世界で、シリーズ2作目、3作目では更に荒廃した世界を描き出し、70-80年代映画としては世紀末を感じさせる衝撃的な作品でした。

1979年オーストラリア作品。
・主演:メル・ギブソン、ジョアン・サミュエル、スティーヴ・ビズレー、ヒュー・キース・バーン、ジョフ・バリー、ヴィンス・ギル
・監督:ジョージ・ミラー
・音楽:ブライアン・メイ



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<マッドマックスシリーズと最新作>
メル・ギンブソン、ジョージ・ミラー監督で更にカーアクションがパワーアップした続編が作られています。核戦争後に暴走族と石油精製所がガソリンを奪い合う中、マックスがガソリン輸送を引き受け輸送トレーラーと暴走族との攻防が凄まじい「マッドマックス2」(‘81)、ある街で支配者(ティナ・タナー)から裏の支配者を倒すように依頼される「マッドマックス/サンダードーム」(‘85)。そして、いよいよ2015年で最新作「マッドマックス/フューリーロード」が公開される予定みたいです。流石にメル・ギブソン主演でないようですが。



カプリコン・1 (Capricorn One)



 人類初の有人火星探査ロケット打ち上げに沸くアメリカ。しかし、打ち上げ寸前に宇宙飛行士は別の所に連れて行かれロケットはそのまま打ち上げられる。実は、システムに不備があり探査が不能と判断した上層部が、映画スタジオで探査シーンを撮影して放送する偽装プロジェクトであった。

 アメリカの人類初の有人火星探査ロケット打ち上げを見守る人々。これから始まるであろう未知の世界への興味と期待で高ぶる様子が見られSF映画へ見ている側を誘う準備は万端。が、突然打ち上げ寸前にロケットの外に連れ出される宇宙飛行士たち。そしてロケットはそのまま打ち上げられ、彼らは別の所に連れて行かれます。その場所は映画スタジオで、中には火星に着陸した探査船と、空間に置かれた司令船。そうSF映画ではなく、偽装SF映画撮影作品なのです。宇宙飛行士たちは家族の命をつかまれて脅迫され、このヤラセ火星探査プロジェクトの茶番に無理やり従わされています。この茶番劇だけでもちろん映画は終わりません。このヤラセプロジェクトは、一部の上層部しか知らない事実のため、スタッフの一人が何かおかしいことに気づいて、知り合いのジャーナリストにその話しをしたことから、ウラを探るジャーナリストとウラを隠す組織とのサスペンス映画に切り替わります。さらに地球に帰還するカプセルが突発事故で消失。地球に帰還したら、こっそり宇宙飛行士たちが乗り込む手筈であっため、急遽軟禁される宇宙飛行士たち。彼らはもちろん、それを察し飛行機を強奪して逃げ出しますが、燃料切れで荒原に不時着。うーむ、簡単には終わらせないね。ここから、逃げる宇宙飛行士たちと、彼らを捕まえようとする組織の2機のヘリとのアクション映画に切り替わります。とはいっても、徒歩で逃げる彼らは、ヘリの敵ではありません・・・でも思わぬ伏兵が登場。このテリー・サバラスが操縦する伏兵が魅せてくれます。といった色々な要素が詰まったSF(?)サスペンスアクション映画でお得感ありです。キャストは、ジャーナリストに最近では「オーシャンズ11」シリーズのオーシャンのサポート役のエリオット・グールド、宇宙飛行士に「ウェストワールド」や「悪魔の棲む家」のジェームズ・ブローリン、アメフト出身で疑惑の事件があったO・J・シンプソン、そしてもっとも味を出しているのは農薬散布業のテリー・サバラスかな。

1977年アメリカ作品。129分。
・出演:エリオット・グールド、ジェームズ・ブローリン、O・J・シンプソン、サム・ウォーターストーン、ロバート・ウォーデン、ハル・ホルブルック、カレン・ブラック、テリー・サバラス
・監督:ピーター・ハイアムズ
・音楽:ジェリー・ゴールド・スミス

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<火星映画>
カプリコン1では火星のシーンは映画の中のスタジオ撮影でしたが、実際に火星を舞台にした映画は、アーノルド・シュワルツネガー主演の火星が資源採掘場になっている「トータル・リコール」(’90)、火星に着陸した宇宙飛行士達が遺跡らしきものを発見して不思議な現象に巻き込まれる「ミッション・トゥ・マーズ」(‘00)(宇宙船:マーズ・リカバリー号)、火星に移住するために環境改造をしてその調査に赴く「レッドプラネット」(‘00)(宇宙船:マーズ1)などがあります。どの映画も火星の赤い大地が登場します。
  


激突(Duel)



 セールスマンのデイヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)は、商談で車で遠出をしている最中に、前を走るトレーラーを追い抜く。しかしトレーラはその後、しつこくデイヴィットの車を追いかけ命を狙う

 郊外のアメリカらしい住宅のガレージが開き車視点で映像が動き出す。ラジオのニュースをバックにビルが建つ街中を通り抜けて、ハイウェイを抜け、やがてラジオの音声がローカルなDJに変わるころ、民家も店もない荒原へと風景は変わってゆく。そして、ようやく一人のセースルマン風の男が、赤いセダンを時間を気にしながら運転する姿に切り替わる。ここまで何気ないシーンなのに、颯爽と走る車視点のため自分も田舎にやって来たんだなという錯覚に陥るほど自然な映像になっています。そして、前方にゆっくり走るトレーラー。そのトレーラーを追い抜いたために、ここから追われる恐怖が始まります。茶色く汚れ錆びついているけれども、その色合いがトレーラーが持つ重量感をさらに高め、自家用車に比べ物にならない馬力で、体に振動が伝わる低音の轟音を響かせ迫り来る恐怖は計り知れません。その速さをトラックのタイヤ視点、フロントからの視点、運転席とその排気煙の映像、猛スピードで流れる風景、そして乗用車のバックミラーと様々なカメラワークで追われる恐怖を伝えます。トレーラー運転手の映像は、ほんの僅かにジーンズにブーツの足元そして手しか見せず、人が運転しているというより、トレーラーが一匹の獰猛な動物として映し出され、そのフォーンがまるで咆哮のようにも聞こえます。また、ただ猛スピードで追いかけて来るだけではなく、踏み切りで走る貨物に押し当てようとしたり、やり過ごしたと思ったら、トンネルの暗闇の向こう側出口にスーッと現れ停止、そしてライトが点灯して徐々に速度を上げ向かってくる姿は、まるで知性を持った野獣のようでもあります。この単調になりやすい自家用車とトレーラーの追走劇にアクセントを入れて、飽きを感じさせないジェットコースタームビーになっているところは、さすがメジャーになる前でもスティーブン・スピルバーク作品だと感心しました。

1971年アメリカ作品。90分。
・出演:デニス・ウィーバー
・監督:スティーブン・スピルバーグ
・音楽:ビリー・ゴールデンバーグ
・原作:「激突」 リチャード・マシスン

【予告編】




<リチャード・マシスン>
アメリカのSFやホラー作家で映画化作品は、疫病で人類が滅びて一人残された男が吸血鬼と戦う「地球最後の男」(‘54)、「地球最後の男オメガマン」(‘71:主演チャールトン・ヘストン)、「アイ・アム・レジェンド」(‘07:主演ウィル・スミス)、体が縮んでゆく男の恐怖を描いた「縮みゆく人間」(‘57)、格闘ロボットと親子の愛情・友情を描いた「リアル・スティール」(’11)、悪霊が住む家と調査隊の闘いを描いた「ヘルハウス」(‘71)などがあります。原作もまるで映画のような流れに細かい描写でとても面白いです。
   

ペーパー・ムーン (Paper Moon)



 1930年代の中西部アメリカ。母を交通事故で亡くしたアディ(テータム・オニール)の前に、母の恋人のひとりであったモーゼ(ライアン・オニール)が顔を出す。モーゼはアディを伯母の家まで送り届ける役目を無理やり押し付けられるが、彼は聖書を騙して売りつける詐欺師であった。そして最初はモーゼにとって厄介者であったアディだが、旅を続けるうちに彼女はモーゼの欠かせない相棒となってゆく。

 不況で禁酒法などが施行されていた暗いアメリカをモノクロ映像で映し出す一方、登場する人物たちは、どちらかというと明るくたくましく生きる人間らしさを感じる楽しい映画です。主人公はケチな詐欺師モーゼと母を亡くした少女アディ。この二人の関係は、微妙に父娘かもしれない可能性がある設定(たぶん33%)。この父親かもしれない男は、新聞の死亡欄を見て、亡き夫から妻への贈り物と称して名前入りの聖書を騙し売る詐欺師。ただ、詐欺と言っても騙された妻たちは夫からのプレゼントだと感激する、なんとなく騙したほうも騙されたほうも納得の詐欺(本当はダメですけどね)。さらに小心者のため小金しか騙せない。ここに無理やり押し付けられ厄介者だった少女が、ひょこっとこの仕事に加わることで、騙す相手の様子を観察して温情が入った絶妙の駆け引きが始まる小気味良さはなんとも言えません。そして、この映画の凄いところは、いまだに破れられていない最年少アカデミー賞(10歳)のテータム・オニールの名演技!ちょっとハスキー声のズボン姿のボーイッシュな少女。でも、髪の毛をとかしリボンをして、ワンピースを着たい女の子らしさは常に持ち合わせる可愛らしさ。でも、一旦仕事(?)となると、その賢さで詐欺師の名相棒というか主導権まで握り手玉にとるしたたかさ。そしてなんといっても、彼女の表現力の豊かさ!喜怒哀楽だけでなく、彼女の細かい心情が伝わってくる、その表情と仕草は凄いとしか言えません。大根役者さんたち、これ観て勉強してよ。また、もう一人の主人公の詐欺師はテータム・オニールの実父のライアン・オニール。二枚目だけど、イヒヒヒヒと笑ったり、小心者で女にうつつを抜かすダメ男を演じていますが、それがしっかりもののアディを引き立て、アディとの微笑ましい掛け合いが生まれてくるキャラクターになっているのは確かです。この作品はこのように、詐欺師と少女のドラマがもちろんメインですが、それ以外にノーカットで見せるスーパークラシックカーのカーアクションなどの見せ場もあります。そして、映画タイトルの「ペーパー・ムーン」は、写真イベントの紙で出来た三日月のオブジェのことで、アンディがモーゼと一緒に撮りたがりますがモーゼは女のところへ・・、しかたなく一人で撮った写真を、ラスト近くにで別れたモーゼの車に忍ばせモーゼが写真を見て感慨に耽る。そんな効果的に使われるペーパー・ムーンですが、映画ポスターでは、しっかり二人でペーパ・ムーンに座った写真が使われていて、この後の幸せな二人を想像できニヤリとしてしまいます。

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1973年アメリカ作品。
・出演:テータム・オニール、ライアン・オニール、マデリーン・カーン、ジョン・ヒラーマン
・監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
・原作:「アディ・プレイ」 ジョー・デヴィッド・ブラウン





<痛快な詐欺師たち>
映画の中では度々不謹慎ながら痛快な詐欺師たちが登場して、彼らの巧みに練られた騙しテクニックは観客の溜飲を下げてくれます。ペーパー・ムーンと同じく1930年代のアメリカで、ギャングに復讐するポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの「スティング」('73米)。最近では阿部寛と村上ショージの異色コンビに石原さとみと能年玲奈が加わる「カラスの親指」('13)。など、まだまだあるはずですが・・。
 

ゾンビ(Dawn of the Dead)



 ある日突然、死人が生き返り、生きてる人間を襲うようになる。身の危険を感じたテレビ局員のフランシーンとスティーブン、そしてSWAT隊員のロジャーとピーターはヘリで脱出し、物資が豊富なショッピングモールに立て篭もる。

 毎年のように多種多様なゾンビ映画が作られますが、ゾンビを世間一般に知らしめた、ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ(Dawn of the Dead)」。初めて観たときは、幽霊でも妖怪でも怪物でもない、元人間らしきものが、のそりのそりと近づき人間を襲い食らう映像に衝撃を受け、観た後、食事ができなかったことを憶えています。でも最近じゃ当たり前のように画面に登場するので、すっかり感覚が麻痺してしまったかも。1970年代のゾンビは顔色が悪く、少し血のりが付いている程度で、ガッとは襲ってこないで、のそのそカブリ。だから、集団で来なければ、ひょいひょいと逃げまわることができ、主人公たちも、心得ているのか結構、平気で行動しちゃう、でもちょっとした油断でガブリ。そして自分もゾンビに(ここはベタだね)。そして、ゾンビたちはお茶目。生きていたときの本能なのか、ショッピングセンターに集まってくるのですが、エレベーターに乗ってみたり(後ろ向きにスーッと)、マネキンの手を持ってふらふらしたり、妙にコスプレちっくなゾンビがいたり、最近のゾンビ映画とは違っては迫り来る恐怖は薄いかも。なんで昔は怖かったのだろう??そして、生き残った主人公4人が大型ショッピングモールに立て篭もり自由に中のものを使ったり、食べたりして、いいなこの設定、と思ったのも確か。アメリカのモールだから武器を始め様々なものがあって無敵状態だもんね。ふと、近所のショッピングモールを思い浮かべたら・・・あるものが偏り過ぎて、たぶん生きられない、楽しくない。

1979年公開。イタリア・アメリカ映画。
・出演:ケン・フォリー、ケイラン・ロス、デビッド・エンゲ、スコット・H・ライニガー、トム・サヴィーニ
・監督:ジョージ・A・ロメロ
・音楽:ゴブリン、ダリオ・アルジェンド

【予告編】




<ジョージ・A・ロメロ>
ゾンビといえばジョージ・A・ロメロ監督というくらい多くのゾンビ映画を作ってます。うーん?と思う映画も多いですが・・・。ゾンビ映画は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」('68)、「死霊のえじき」('85)、「ランド・オブ・ザ・デッド」('05)、「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」('07)、「サバイバル・オブ・ザ・デッド」('09)
   



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映画大好き人間でやんす。日本映画好きでやんす。新旧問わず好きでやんす。
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