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TATTOO<刺青>あり



 大阪で発生した銀行人質事件犯人の検死体には胸に牡丹のTATTOO<刺青>があった。その犯人は竹田明夫(宇崎竜童)30歳で、15歳の時に強盗殺人を犯した後、キャバレーのボーイ、マスター、取立屋などを経て、30歳までに大きなことをしようと誓っていた。

 あの銀行人質事件の模様がメインかと思いきや、ほとんどそのシーンは無く、あの独特な帽子とにサングラスに猟銃を抱えた男がほんのワンカット登場する程度でした。映画のメインは、犯人竹田明夫の、やさぐれ半生で、15歳で強盗殺人を犯してから悪びれることなく、自分の好きなように生きてゆく様を描いています。この男に宇崎竜童さん。もともと凄みオーラがあり、演技の悪ぶりも素晴らしいので、まるでこの人が本当の犯人ではと錯覚してしまうほどです。たぶん、あの事件の名を聞くと、まず宇崎さんの顔が浮かぶでしょう。そして竹田の愛人の三千代役に関根恵子さん。やっぱり綺麗です。でも映画の中でも言われているように、男をダメにする危なげな薄幸さの匂いがするところも、その綺麗さならではなのかもしれません。映画自体は、自分勝手な男の生活を描き、粋がりや見得やそのしつこさの人物像を強く出せば出すほど観ている側には嫌悪感や不快感を与える出来となっていて、作り手側の狙いにはまってしまいました。

1982年作品。107分。
・出演:宇崎竜童、高橋恵子、渡辺美佐子、矢吹二郎、ポール牧、植木等、原田芳雄
・監督:高橋伴明
・音楽:宇崎竜童
・主題歌:「雨の殺人者」 内田裕也&トルーマンカポーティロックンロールバンド、「ハッシャバイ・シーガル」 宇崎竜童

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ファンシイダンス




ファンシィダンス (Fancy Dance) 1989 Trailer Suo... 投稿者 MorinoMashio

 大学を卒業する陽平(本木雅弘)は、実家の寺を継ぐために恋人の真朱(鈴木保奈美)を置いてお山に一年間の住職修行に入る。しかし、そこは想像以上に厳しい世界であったが、段々に寺の裏事情も知り持ち前の性格で乗り切ってゆく。

 「Shall we ダンス?」や「それでもぼくはやってない」などの独特の日常(一種異様な)にスポットをあてる周防監督のデビュー作品らしく、僧侶たちのお山での厳しい修行生活を丁寧にそしてコミカルに紹介してくれます。ただし、登場人物たちは、一癖も二癖もある連中で、どこかしら真面目さに欠ける輩ですから、いろいろとやらかしてエピソードを膨らませてくれます。出演は、やんちゃさが前面に出てくる本木雅弘さん、なよなよしていてるが実はしたたかな大沢健さん、一歩引いちゃうような役柄の田中正浩さん、そして暴れているが突然しゅんとなっちゃう竹中直人さん、あと美青年時代の彦摩呂さんも忘れてはいけませんね。これ以降の周防監督作品にもこの役者さんたちは、多く味な役柄で登場してきます。それに可愛らしさ爆発の鈴木保奈美さんと役者が揃って、周防監督にこのネタですから面白くないわけがない。そしてとにかく一般人が普通では知りえないお山の生活を見せてくれるのですから興味深々で勉強にもなった?かな。

1989年作品。
・出演:本木雅弘、鈴木保奈美、竹中直人、田中正浩、彦摩呂、大沢健
・監督:周防正之
・音楽:周防義和
・主題歌:「恋におちたら」 プリンセス・プリンセス

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座頭市



 盲目のア按摩座頭市(勝新太郎)は、知り合いの儀助の近くの宿場で、宿場を牛耳る八州取締役、五右衛門、赤兵衛の抗争に巻き込まれ、世話になったおうめを助けるために居合いで敵をたたっ斬る。

 勝新太郎さん最後の座頭市ですけど、やっぱり他の方が演じた市に比べて凄さが現れてしまいますね。本当に目が不自由なような振る舞いでいて、いざ仕込み杖を持てば、あの刺客たちの密集の中を流れ踊るような殺陣は凄い。計算されているとはいえ、あの緻密な高速技は必見の価値ありです。また普段の、おとぼけ・おちゃめの振る舞いも、市のキャラクターを憎めないものにしています。蟹股での走りや、赤兵衛への強力按摩、雑巾かけで落ちてみたり。そして、子供や人に対する優しさも常にあり、座頭市=勝新太郎を改めて強く感じるものでした。残念なのは、敵対する輩がどうも弱すぎるところですかね。八州、五右衛門、赤兵衛、そして浪人と個性をもったキャラを用意していますが、市にかかるとあっさり過ぎて、物足りなさはあります。まあ、市の殺陣の凄さをまざまざと見せてもらえたから良しですかね。あと、樋口可南子さんの妖艶さも見れましたし。

1989年作品。116分。
・出演:勝新太郎、樋口可南子、緒形拳、陣内孝則、内田裕也、片岡鶴太郎
・監督:勝新太郎
・音楽:渡辺敬之
・メインテーマ;「THE LONER」 JOHNNY

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永遠の1/2

 市役所職員の田村宏(時任三郎)は嫉妬深い婚約者から逃げるため退職して無職になる。そして、競輪場でバイトの小島良子(大竹しのぶ)と出会い半同棲の関係になる。そんな、ある日競輪場で見知らぬ男に人違いで突然殴られたり、追われたり、女性に言い寄られたりすることが続けて起こる。宏に似た素行の悪い男が、近くにいることが分かり、なんとかその素性を暴こうとする。

 なんか、まったり感いっぱいの映画です。大竹しのぶさんが出てくるからなのかな?この、まったり感の日常生活のなかで、自分と瓜二人の悪いそいつがいて、そいつのおかげで災いが次々と降りかかってくる。とはいえ、その人物のお陰で、良子と知り合ったり、見知らぬ女性から誘われたりといい目にも合っている。とはいえ差し引きはマイナス。そして、だんだんに自分がそいつの偽者のような気持ちにさせられ、なんとか会いたいと思うが、僅かのところですれ違ってしまう、だが、なぜか周りの人々は会えてしまう。この、ちょっとしてミステリーっぽさが、どれだけ似てるそいつが、ドッペルゲンガーのようで、会ってしまうと何かが起こるのではないかと期待されるが、いざラストで顔を合わせると、予想に反してそいつは似ていない。てっきり、一人二役だと思ったら、全然別人。この観客への裏切りは安易な手法を用いず、このことが日常毎であることに引き戻してくれます。また、この映画の出演者は脇役にいたるまで有名俳優さん揃いでびっくりで、特に、そいつが、俳優時代のSABU監督だとは、驚きです。

1987年作品。101分。
・出演:時任三郎、大竹しのぶ、中島朋子、小林聡美、藤田敏八、吉行和子、川谷卓三、竹中直人
・監督:根岸吉太郎
・音楽:野力奏一

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俺っちのウェディング


 大村勉(時任三郎)は、結婚式に遅刻して現れるが、その少し前に新婦の真紀子(宮崎美子)が何者かに刺され怪我を負っていた。警察、マスコミはすぐに、勉の過去の女性問題と決め付け捜査・報道をし勉はパッシングを受けることになる。ただ、勉にも思い当たる女性がいて、一人で調査を開始するが、何者かに命を狙われることになる。

 主人公が、被害者にもかかわらず世間から理不尽な過去の女性関係というパッシング受けながらも、真相を解いていく話しですが、途中までは、真相を解くというよりは、自分の過去の傷が広がっているのかを怯えながら追う様子が描かれています。まあ、80年代のミステリー作品なので、どんでん返しも途中で予想ができてしまい、真相を突き詰めていく緊迫感というよりは、一小市民の主人公が、世間のプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、僅かに信じてくれている人に支えながら新郎としての自覚と成長?を描いたものかもしれません。ほんとかな?。主人公役の時任三郎さんは、映画主演デビュー作で、いい加減男を思い切り演じています(酔っ払いハチャメチャぶりは素じゃないかと思うほど)、新婦役の宮崎美子さんも素の感じのしっかり女性のイメージ(遊び心はもった)で役にあっています。また、サービスの美穂純さんのヌードシーンや、フサ伊武雅刀(サービス?)さん、あと宮崎美子さんの水着シーンも見れますよ。

1983年作品。
・出演:時任三郎、宮崎美子、伊武雅刀、美穂純、伊藤四郎、宍戸錠、安岡力也
・監督:根岸吉太郎
・音楽:大野克夫
・主題歌:「ミステリー・ヒステリー・ヒストリー」 時任三郎

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Author:jurrin
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