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ブラック・レイン (Black Rain)



 ニューヨークのバイク連中が集まる川沿いのフェンスに囲まれた空地で、チキンレースをするチョイ悪風のマイケル・ダグラス扮するニック刑事。その相棒でオシャレなスーツを着こなすスマートなチャーリー刑事。昼食をとる彼らの目の前で突然、日本のヤクザの抗争が始まり、敵対ヤクザを殺害したサトーを追跡劇の果て逮捕する。そして彼らはサトーを日本に護送する役目を受け、無事日本の警察に身柄を引き渡すが、その警察はサトーの手下で、不適な笑みを浮かべサトーは逃亡する。失敗を犯した二人の外国人刑事は、日本の警察で厄介者扱いされるが、お目付け役の堅物のベテラン刑事を巻き込み、正規のルートから外れた捜査でサトーを追い詰めてゆく。
 この映画は、日本、それも大阪が舞台ですが、日本の映画では見られない大阪の姿が登場します。明暗を上手く描き、スモークが多くぼやけた輪郭で決して青空が見えないくすんだ暗い街。繁華街のミナミさえ、その妖しい雰囲気に包まれ、市場や商店街がまったく別世界として映像化されています。主演は勿論ハリウッド映画ですからマイケル・ダグラス。しかし日本の俳優達の存在感が凄い。ニック達に追われながらも、あざ笑うかのように挑発して逆襲するサトーに松田優作さん。全身から狂気じみた凶暴さがダークオーラとして発せられ、全ての仕草・様相が周りの人間に恐怖を与える人物としてインパクト十分過ぎです。一方、正反対役のマツモト警部補に高倉健さん。真面目なベテラン刑事で私服もおじさんですが、酒場でチャーリー刑事に無理やりグラサンを掛けられ、レイ・チャールズを熱唱するシーンなどは、日本映画では決して見られないお宝かもしれません。そしてサトーを追い詰める農場のシーンでは、おじさん刑事から一転して、小銃を構えミリタリー風の服装で、まるで野性の証明の特殊部隊味沢そのもの、やっぱり健さん、こっちの方が様になる。この二人に加え、ヤクザのボスの若山富三郎さんや、警察のお偉いさん神山繁さん、サトーの手下の内田裕也さんにガッツ石松さんなど、その他の怪しい日本人?の中で引き締め役となってヘンな日本にならずにいるのもいいです。そしてただの刑事―犯人の追跡劇ではなく、サトーの逆襲が多いのもこの映画を盛り上げる要素となっています。大阪のシャッターが下りた商店街で、バイクに跨りドスを地面に当てつけ火花を散らしながらチャーリー刑事に向かって襲い掛かるシーンや、溶けた鉄の灼熱の熱さが伝わるオレンジの光と闇をうまく使った製鉄所での攻防シーン、そして農場でのニック刑事とサトーの一騎打ちシーンなど、どれも名シーンです。そして、そこには松田優作さんの姿が・・。もっと見たかったですね、世界の映画で。

【予告編】

1989年アメリカ作品。125分。
・出演:マイケル・ダグラス、松田優作、高倉健、アンディ・ガルシア、ケイト・キャプショー、若山富三郎。
・監督:リドリー・スコット。
・音楽:ハンス・ジマー
・主題歌:「I'll be Holding On」グレッグ・オールマン


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